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【自民党総裁選挙】5 上川陽子氏「政策分析」と「人事評価」

Japan In-depth / 2024年9月24日 11時0分

◆ 上川陽子氏の政策の特徴





「育児休業率100%を目指す」と語るなど子育て施策に力を入れていて、子育て世代の負担軽減のため義務教育の給食無償化、病児・延長保育などに加えて、地方管理空港の国際空港化、リニア中央新幹線の開業前倒し後押し、一極集中による地域格差を是正、インバウンド拡大、地域産業、中小・中堅産業を活性化、地方ブランドや製品の海外進出を支える「地方発の経済外交」の展開などを主張する。





特徴の第一は、宏池会、岸田政権の「キシダノミクス」の継承者たる中道の経済政策が並ぶことである。「物価高を上回る賃金アップを進めるため緊急の対策をやっていく。国民が安心して買い物ができるような環境をいち早くつくっていくために政策を総動員したい」と語り、さらに最低賃金の引上げも明言している。





・強力な物価対策を講じ、実質賃金アップを実現する。

・「貯蓄から投資」促進と所得再配分を両立させ、中間層を広げる

・最低賃金のさらなる引き上げ、女性の所得向上を進める

【出典】上川さん政策





解雇規制についても「お金で一方的な解雇が自由だということは、決してあってはならない」というスタンスである。





第二に、危機への問題解決である。日本の失われた30年、DXやSDGs、WPS(女性・平和・安全保障)の視点を入れて、新たな「上川色」を打ち出している。





・成長産業の育成:半導体、AI、バイオ、ヘルスケア、航空宇宙、次世代厳原発、ブルーエコノミーといった新産業・領域の成長に向けた「産業構造ビジョン」を策定し、科学技術イノベーションと社会実装を飛翔させる。

・令和の財政強靭化を通じて、国民皆保険制度、年金制度を堅持する。

・団塊ジュニアが65歳を迎える2040年危機を直視し、全ての国民が活躍できる「持続可能な社会」を目指す。リスキリングを支援するとともに、AIやロボットを活用し、働きやすい環境を整える。

・農林水産業の持続可能性の抜本強化を図り、美しい農産漁村を守り、食料安全保障を拡充する。デジタル技術を活用し、自給率を上げる。

・SDGsの観点から、気候変動、激甚化する災害への備えを強化する。気候変動・防災対策の新組織を設けるほか、森林管理、統合治水政策を実施する。

【出典】上川さん政策





そして注目すべきこととして、上川さんは、今回、衝撃的な政策を入れてきた。それは「審議会、有識者会議などの位置づけを見直し、政府の責任を明確化する。「経済」「外交」など複数の政策を掛け算し、政策効果を倍倍増させていく」という政策だ。





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