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【自民党総裁選挙】5 上川陽子氏「政策分析」と「人事評価」

Japan In-depth / 2024年9月24日 11時0分

政府の審議会、有識者会議の委員の構成や進め方においては大きな問題があるが、政治家はそんなことを問題にすらしないし、官僚においては自分たちが審議会、有識者会議をうまくコントロールしたいがために触れないし、メディアはそこまでの問題意識を明らかにしない。そんな中、こうしたガバナンスの問題点を明確にしているところは、凄い。三菱総研時代に、政府の審議会や有識者会議の運営支援を仕事としてやっていたこと、審議会、有識者会議が儀式化している実態を見ての経験からの問題意識だと推察される。





課題は、「対話」「声なき声を政治の真ん中に」「国民対話により一致した思いで作り上げていくというプロセスを大事にして取り組みたい」と言う割にはメディア発信も少なく、チャネルも少ないため、上川さんの良さが伝わらないことだろう。





◆ 人事評価





筆者は人事評価の専門家として「政治家の人事評価」などを提起してきた。ここで、「首相の人事評価」を考えたい。総理大臣の「能力」「成果が出せる行動特性(コンピテンシー)」は以下になる。





◆1.未来の方向性を示せる、共有できる





◆2.組織マネジメントができる





◆3.決断・意思決定ができる





これをしっかりできれば十分なのだが、上川さんをこの視点を細かく見ると以下のようになる。









▲表 筆者作成





オウム真理教関係の死刑執行を命じる決断力の一方で、勤勉さ、真面目さ、手堅さが目立つ、自民党の女性には少ないタイプでもある。派手なパフォーマンスとは強烈な無縁で強い個性は感じられないものの、安定感や信頼感あふれる言動と行動を示している。ただ、立候補の記者会見において、企業団体献金などについて記者から質問されても、明確な回答を示さず、イエスかノーか見解を示して理由を伝えたり、簡単に・わかりやすく伝えることを避けているように思える。





しかし、女性が少なった時代に、名門シンクタンク・三菱総研でバリバリ働き、名門大学院に留学し、政策シンクタンクを設立、政党の推薦を得られなくても選挙に挑戦し、その後も圧倒的なキャリアを築いてきた。育児もしながら、頑張ってきた。「ガラスの天井」を壊すか。上川さんに期待したい。





トップ写真)上川陽子氏(2024年9月14日東京千代田区)出典:Takashi Aoyama/Getty Images




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