1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

“令和の除目”の勝ち組、負け組は

Japan In-depth / 2024年10月2日 11時0分

石破首相が その気になれば、高市氏とその陣営に対し徹底的に〝冷や飯〟を食わせることは簡単だろう。総選挙が終わるのを待って首相は締め付けにでるかもしれない。高市氏に耐える覚悟があるか。





一人の入閣者も出なかった旧安倍派も屈辱を偲んでいることだろう。





政治資金パーティ-をめぐる裏金、キックバック問題の震源地であることを考えれば、新首相としても配慮のしようがなかった。自業自得、首相を責めるのは逆恨みだろう。





■ 無派閥、将来石破派へ移行?





今回の組閣で、多数が入閣した無派閥組は〝勝ち組〟だ。





首相を除く19人の閣僚のうち、11人にのぼる。岸田前内閣退陣時の2人から一挙に増えた。





自民党派閥の多くが解消した〝新生・自民党〟の萌芽なら歓迎すべきだが、実のところ、無派閥議員のうち、村上誠一郎総務相、岩屋毅外相、赤沢亮正経済再生担当相らが総裁選での推薦人に名を連ねていた。





何のことはない、やはり論功人事であり、これら各氏が、いずれ「新石破派」を構成、派閥の再編成につながるのではないかという懸念、疑念も少なくなかろう。





旧岸田派は、小野寺五典政調会長に加え、閣内には石破氏と総裁の座を争った林正芳官房長官が再任された。旧二階派からも伊東良孝地方創生担当相ら2氏が入ったが、決選投票で石破氏を支持したことへの謝意だった。 





■ 首相、坦々たる大路歩めず❔





石破内閣にとって最初で最も難しい人事は終わった。





党内が嬉しさ、悔しさを超えて党が団結できるかに総選挙の帰趨がかかっているといっても過言ではなかろう。 





決選投票で高市氏を支持した麻生派に対して首相は、麻生太郎元首相を党最高顧問にすえ、鈴木俊一総務会長に起用するなど一定の配慮をみせたが、麻生最高顧問は、臨時総務会後の記念写真撮影に収まることを拒否するなど、元首相とは思えない子供じみた態度で反発を示した。





「令和の除目」を何とか乗り切った新首相にとって前途多難、絶大な権力にもかかわらず、坦々たる大路を行歩むことは、まだまだ先になるようだ。





トップ写真:自民党総裁に選出された石破茂衆議院議員(2024年9月27日東京都千代田区)出典:Kim Kyung-Hoon - Pool/Getty Images




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください