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米大統領選での不法入国者たちの不正投票

Japan In-depth / 2024年10月9日 14時9分

 「アメリカの繁栄への究極の方法は1100万ともされる、書類のない外国からの入国者にみな市民権を与え、アメリカに貢献させることだ」


 シューマー議員の「書類のない外国からの入国者」というのは不法入国者のことである。不法入国者もやがてはアメリカ国民として大統領選挙での投票権をも与えるという基本方針なのだ。ハリス大統領候補は不法入国者への国籍付与までは語らないが、本国への強制送還には反対する。トランプ候補はその強制送還を公約とし、不法入国者の投票に警告を発する。


 上院の共和党議員で駐日大使をも経験したビル・ハガティ氏は「民主党は年来、新規にアメリカにきた移民を獲得する手段に長けており、不法入国者の票も実際に多数、利用してきた。連邦議会の構成もその不正票の利用がなければ、大幅に変わっている」とまで厳しく論評する。


 民主党はこうした指摘や批判に対して、共和党の投票手続きの厳格化の主張は公正な選挙への不当な干渉だと反論する。下院の民主党院内総務のハキーム・ジェフリース議員は「たとえ共和党の主張する不法入国者の投票が事実だとしても、いずれもごく少数の事例であり、全体の選挙への影響はゼロに等しい」と主張して、共和党の主張は民主党支持の有権者への不当な圧力だと非難した。


 さてこの不法入国者と不正投票という疑惑が11月5日という目前に迫った大統領選挙の最終投票をどう動かすか。真剣な関心が集まっている。


 


写真)市の運営する移民とその家族向けの避難所でテント生活をするベネズエラ出身の若者たち(2024年8月12日 アメリカ・ニューヨーク)


出典)Photo by Spencer Platt/Getty Images


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