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あなたは大阪・関西万博のコンセプトを知っているか?②【日本経済をターンアラウンドする!】その29

Japan In-depth / 2024年11月2日 11時0分

あなたは大阪・関西万博のコンセプトを知っているか?②【日本経済をターンアラウンドする!】その29


西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)


【まとめ】


・大阪・関西万博の意義として「イノベーション創出」が謳われている。


・SDGs達成を目指し、多様な主体が関わり共創することが期待される。


・世界で競争力が低下する今の日本でこそ、万博の重要性は高まっている。


 


2025年日本国際博覧会(以後、大阪・関西万博)で実現することとしては、以下の5つがあげられている。



最先端技術など世界の英知が結集し新たなアイデアを創造発信
国内外から投資拡大
交流活性化によるイノベーション創出
地域経済の活性化や中小企業の活性化
豊かな日本文化の発信のチャンス

ここにおいても、明確に「イノベーション創出」が謳われている。やはり、万博にとってはイノベーションはキーとなる理念であることがわかる。そう、今回の万博の意義は「イノベーション」にあるといってもいいだろう。


 









【出典】筆者撮影


□なぜ「イノベーション」が必要なのか?


さて、イノベーションとは何か。定義では「モノや仕組み、サービス、組織、ビジネスモデルなどに新たな考え方や技術を取り入れて新たな価値を生み出し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすことを意味」とされている。ながらく「技術革新」「改善」という狭義の意味に捉えられてきたが、結構広い概念である。しかも、範囲は広く及ぶ。プロダクト、プロセス、マーケット、サプライチェーン、オーガニゼーションなど各段階において、イノベーションが存在する。


株式会社ターンアラウンド研究所の小寺昇二が言うには、


「イノベーションは五つに分類されています。


・新しい財貨の生産
・新しい生産方法の導入
・新しい販売先の開拓
・原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得
・新しい組織の実現(独占の形成やその打破)


このように、イノベーションの定義は単なる「技術革新」なのではなく、多様な「革新」全般を表した言葉」(オリックス社HP、小寺昇二「イノベーションによって、会社の未来創造を!」)だそう。


また、こうした分類とは別に、大きく分けて、2つのイノベーションがある。それは、既存の概念にとらわれず、新たな発想を積極的に取り入れることで、新製品や新サービスを生み出していく「破壊的イノベーション」と顧客の意見や要望を取り入れながら進める「創造的イノベーション」である。


こうした中で、「イノベーション」において重要なのは「新たな要素の組み合わせ・新結合」による新商品・新サービスの開発である。例えば、パソコンと携帯電話を「新結合」したアップル社のi Phoneもそう。誰でも手軽にキャンプをやりたいというニーズにこたえたグランピングもそう。面倒なクレジットカード入力が一度で済むようになったアマゾンの1click注文などがこれにあたる。日本、大阪で言うと、日清のカップラーメンなど様々なイノベーションが存在する。


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