「HPVワクチンキャッチアップ制度」諦めるのはまだ早い。今からでも間に合う!
Japan In-depth / 2024年11月18日 9時0分
Japan In-depth編集部 (菅谷瑞希、成沢緑恋)
【まとめ】
・HPVワクチン無料キャッチアップ接種は2025年3月末で終了。
・ 通常の接種スケジュールは6ヶ月だが、最短4ヶ月で3回の接種を完了できる。
・キャッチアップ制度の延長を検討すべき。
以前、「HPVワクチン無料キャッチアップ接種、今年度末終了」の記事において、現在行われているHPVワクチンのキャッチアップ制度を紹介した。
同制度は平成9年度〜平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日〜2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない人が公費でワクチンを受けられる制度である。
このワクチンは6か月で3回接種が原則であるなか、無料接種期間が今年度で終了するため、9月末までに1回目を打つ必要があることを紹介した。
一方、HPVワクチン接種について、厚生労働省から3回接種完了に必要な標準的な接種間隔を取ることができない場合には、4価と9価ワクチンは最短4カ月(2価ワクチンは5カ月)でも完了することができることが示されている。すなわち、1回目の接種を11月中に実施すれば、令和7年3月末までに接種を完了することが可能となるということだ。
■ HPVワクチン接種 短縮版
そこで今回、HPVワクチン無料キャッチアップ接種の対象だが、まだ未接種の人に対し、無料接種の期限が切れる来年3月末までにどのような接種プランがあるか、紹介する。
そもそもHPVワクチンとは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンであり、9価ワクチンであれば発症を80%~90%防ぐことができる。(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202306/1.htm) 通常、HPVワクチンはワクチンの種類や年齢によって2~3回の接種が必要で、標準的な接種スケジュールでは完了まで半年かかる。そのため、2024年9月までに1回目の接種が呼びかけられていた。
しかし、こうしたスケジュールの確保が難しい場合、上に紹介したように、最短で4カ月で3回接種を完了することが可能だ。通常の接種スケジュールは初回、初回の2か月後、初回の6か月後、というものだったが、短縮版では、1回目の注射から1月以上の間隔をおいて2回目を行った後、2回目の注射から3月以上の間隔をおいて3回目を行うこと、とした。つまり、まだ1回目を接種していない人も、11月末までに1回目の接種を終えれば、25年度末までに3回目を受け切ることができる。(参考:厚労省「定期接種実施要領」)
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