【兵庫県知事選】SNSで加速する人権侵害と民主主義の危機
Japan In-depth / 2024年11月20日 18時16分
また過去10年のうちの斎藤県政の3年間については、斎藤知事の管理責任はどうなるのか。もっとも「道義的責任」を問うたとしても、斎藤知事には理解されないかもしれないが。
立花氏は2日夕方の街宣でも「不同意性交等罪」を繰り返し、翌3日には奥谷委員長の自宅兼事務所前で、「不同意性交等罪、5年以上の懲役がある犯罪があって、それを隠そうとしているんじゃないですか、奥谷さん」とマイクを使って叫んだ。そして「竹内(英明)と丸尾(まき)の事務所にも行きます」と立花氏は宣言。これが“犬笛”となり、竹内氏の家族が震え上がったのだろう。
なお投票日前々日の夜、“ファン”に囲まれた立花氏は求められるままにサインしていたが、聴衆のひとりから「元局長が10年で10人と不倫していたという根拠は何か」と尋ねられ、「根拠はめちゃくちゃ薄いです。10人くらいと言っていた人は1人いた。ただ“複数”という言い方が2人や3人には聞こえない。あえて10年くらいで(相手が)複数ということは、やっぱり5、6人は最低いるのかな」と答えている。そして「政見放送で“10年”と言うべきところを“10人”と(口が)ひっかかって、そのまま10人と言っちゃったみたい」と付け加え、「まあええわ。あまり変わらんわ」と自分で納得した。
こうしてすでに亡くなっているとはいえ、元西播磨県民局長の名誉は大きく傷つけられてしまった。返り咲いた斎藤知事が得た111万3911票の影に、とんでもない人権侵害が存在したことになる。
「NHKをぶっ壊す!」は立花氏のキャッチフレーズだが、亡くなった元局長とその遺族の名誉や竹内氏らの生活はまさにぶっ壊されていった。そしてもはや兵庫県自体もまた、ぶっ壊れてしまっている。
トップ写真:イメージ 出典:Robert Way/GettyImages
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