持続可能なスキーリゾートへ:ニセコ東急 グラン・ヒラフ「エースゴンドラ」などに100億円超投資
Japan In-depth / 2024年12月3日 0時28分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
【まとめ】
・ニセコ東急グラン・ヒラフに新エースゴンドラ投入。レストランなど、今後100億円超投資。
・オーバーツーリズムへの対応を強化し、地域コミュニティと連携。
・持続可能な国際的マウンテンリゾートとしての地位を強化していく。
ニセコといえば、世界に冠たるスキーリゾート。JAPOW(日本のパウダースノー)のメッカとして、世界中のスノーアスリート達を魅了してやまない。
11月30日に今シーズン開業した「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」が今シーズン、大幅にパワーアップした。2024年3月に引退した「エース第2センターフォーリフト」が最新技術を搭載したゴンドラに生まれ変わったのだ。その名も「ACE GONDLA(エースゴンドラ)」。従来の4人乗りから10人乗りにアップグレードし、運転速度は約1.5倍となり、輸送能力が大幅に向上した。
▲写真 エースゴンドラ開業セレモニー テープカットの様子ⒸJapan In-depth編集部
それだけではない。全キャビン内でWi-Fiが利用可能。シートはヒーター付きで、室内には最大10台のスキー板、最大3台のマウンテンバイクが積載可能となっている。またハンディキャップを持ったスキーヤーやスノーボーダーが板をつけたまま乗車できる。
▲写真 チェアスキーを履いたパラアスリート 床に敷かれているのは、滑りやすくするためのスノーマット(ピスラボ)ⒸJapan In-depth編集部
東急不動産株式会社とニセコ東急リゾート株式会社、東急リゾーツ&ステイ株式会社の3社が取り組む「Value up NISEKO 2030」プロジェクト第5弾だ。そのほか、2025-2026シーズンに新「エースゴンドラ」の山頂駅舎2階に新レストランをオープンし、また2026-2027シーズンにエース第3リフトを4人乗りフード付きリフトに更新する。
オールシーズン型のマウンテンリゾートの実現に向けて着々と設備を更新していく計画だ。
■ ニセコに100億円の新規投資
その投資額は約100億円に及ぶ。約半分が新型ゴンドラへの設備に充てられ、残りはゴンドラ山頂駅舎にできる新レストランに充てられる。これらの投資はすべてニセコ東急グランヒラフが、国際的マウンテンリゾートとして更なる利便性向上・輸送力向上・来場者の体験価値向上を目指して行なわれるものだ。
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