ソウル西部地裁への市民の侵入はなぜ起こったのか
Japan In-depth / 2025年1月23日 11時0分
しかし、私は間違っていました。民主的権力の下で容認され、韓国社会の「共和」を脅かした数多くの政策と立法が、事実は反国家勢力の利敵行為によるものでした。私たちの社会は民主的でもありませんでした。これが戒厳を通じて大統領が国民に知らせようとした真実です。
大韓民国は「半分」ではなく「偽」でした。
少数的なものが常に少数ではないように、多数のものも常に多数ではありません。いじめを主導する勢力は(もとは)少数でした。
反国家勢力はまずメディアを掌握しました。政権は税務調査と課徴金を口実に主要人事に介入しました。メディアは、国民が送った公正と信頼の権威を、文化思想的権力に置き換えて情報を統制し、世論を誤導しました。そのようにして少数の加害者は、全社会を沈黙の同調者にし、国家を蝕んでいきました。世代間の分裂を引き起こさせ、個人に自主的成就の代わりに政策的依存を従用し、特定の集団に差別と被害意識を注入してきた大韓民国の恥ずかしい歩みこそがまさに反国家勢力の足跡です。
この国の構成員は、眩しい産業化と誇らしい民主化世代、そして半島史上最高レベルの教育を受けた青年世代です。自信を持って言うと、今日の大韓民国の偏りは、愛国民の民主的意思決定から始まったものではありません。
数十年にわたって国家システムを掌握してきた反国家勢力は、民主主義を麻痺させ、現職大統領を逮捕するに至りました。無条件の権力行使は、必ず、必ず権威を使い果たします。まるで運動エネルギーと位置エネルギーの関係のように、偽ニュースと政治工作を日常化するレガシーメディアは今、権威を失っています。
YouTubeとSNSは真実を流通させ、大統領の支持率は過半数を超えました。弾劾賛成集会と弾劾反対集会の規模の差は数十倍を超えます。偽のニュースは信念を作ることができないからです。寒い冬に市民が街に出てきた理由は、本人が正しいと信じる信念を守り、証明するためです。
実を言うと、自由大韓民国を守護し、この地の民主主義を守るという聖なる信念が先にあったのでは有りませんでした。私は愛国者ではありません。私はただ気分が悪かったのです。
偽りの彼らは民主的権力であるふりをし、社会の構成員を欺きました。私たち個々人を思慮分別できない、奪われた主権を自ら復権できない敗者と規定しました。そうでなければありえない国家簒奪の試みです。反国家勢力は民主主義以前に、私個人の理性と自由意志を冒涜しました。私はその点が我慢できないほど気分が悪かったのです。
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