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【海外発!Breaking News】感電事故後、顔の一部と“世界初”の眼球移植を受けた男性「次のステップの足掛かりに」(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年11月11日 20時55分

【海外発!Breaking News】感電事故後、顔の一部と“世界初”の眼球移植を受けた男性「次のステップの足掛かりに」(米)<動画あり>

今年5月、顔の一部と左目の眼球の同時移植手術を受けた米アーカンソー州出身の男性が9日、手術後初めて医師とともに会見に臨み、手術やこれまでの経過などについて語った。眼球を移植するのは世界初の試みで、男性はまだ視力はないものの、医師は「画期的な第一歩」と話している。また男性は「視力が戻らなくても、次のステップの足掛かりになればいい。みんなに私の顔を見てもらいたい」と力強く述べた。米ニュースメディア『People.com』などが伝えた。

米アーカンソー州ホットスプリングス出身のアーロン・ジェイムズさん(Aaron James、46)は2021年6月10日、オクラホマ州で送電線の点検などに携わるラインマンとして勤務中、7200ボルトの電気ショックを受ける感電事故に遭い重傷を負った。

アーロンさんは当時、電気が通じている活線に顔が触れ、左目、鼻、唇、前歯、左頬と下顎骨、利き腕だった左腕の肘から下を失い、6週間は薬による昏睡状態に置かれた。

妻ミーガンさん(Meagan)は当時、脳卒中や腎不全なども併発した夫の“死”を覚悟したというが、陸軍州兵として10年勤務し、イラク、クウェート、エジプトに駐留したこともあるアーロンさんの生命力は強く、最悪の事態は回避した。



アーロンさんは111キロ(245ポンド)あった体重が34キロ(75ポンド)も減り、事故直後は「なぜ自分が?」と泣き続けたそうだが、家族や医師、周りの人々に支えられ励まされてきたという。そして事故から2か月後、ニューヨーク州の「ニューヨーク大学ランゴーン医療センター(NYU Langone Health、以下NYU)」の形成外科医、エドゥアルド・ロドリゲス氏(Dr. Eduardo Rodriguez)と出会い、顔面移植の可能性を聞いてさらに前向きになれたそうだ。



そして移植リストに名を連ねてから約3か月後の今年5月23日、アーロンさんにドナーが見つかり、NYUで顔の一部と左の眼球の同時移植手術を受けた。手術はロドリゲス医師をはじめとする総勢140人がチームとなり21時間を要したそうで、世界初の眼球移植の手術では、視神経の再生を促すためにドナーの骨髄から採取した幹細胞が使用された。



そうして手術から37日後に退院したアーロンさんは、約6か月が経った現在、固形食を摂り、味や匂いも分かるようになったという。まだ上手く話すことはできないものの、手術によって明らかに生活の質が向上したようで、次のように語っている。

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