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【イタすぎるセレブ達・番外編】セリーヌ・ディオン、グラミー賞授賞式にサプライズ登場 100万人に1人の難病と闘病中「音楽がもたらす愛と喜びを当たり前だと思わないで」

TechinsightJapan / 2024年2月6日 14時53分

しかしそのおよそ1か月後の2023年12月、セリーヌの姉である歌手クローデット・ディオン(75歳)がカナダの『7 Jours』誌の取材に応じ、セリーヌのSPSは進行していると明かし、懸命の努力はしているが、「筋肉をコントロールできない状態である」とその病状の深刻さを語った。

「(SPSは)あまり知られていない病気なので、希望を失っている人もいます。(ディオン家が運営する慈善団体)ママン・ディオン財団にセリーヌの消息を尋ねる電話がどれほどかかってくるか、ご存じないでしょう。みんなセリーヌを愛し、彼女のために祈ってくれています。ただ、私が悲しいのは、セリーヌがいつも規律正しく一生懸命だということ。私達の母はいつも彼女に『しっかりとやるのよ、しっかりとやるのよ』と言っていました。もちろん、彼女の夢も私達の夢も彼女がステージに戻るということに変わりはありません。ただ『どんな状態で?』と聞かれてもそれは私にも分かりません。声帯は筋肉だし、心臓も筋肉なのだから。それが最も大きな懸念点なのです。SPSは何百万人に一人という稀な疾患なので、科学的にもほとんど研究されていないのですから。」

このように家族や多くのファンがセリーヌ・ディオンの復活を願いながらも、一進一退とも取れるセリーヌの病状。そんななか、1月30日にセリーヌ・ディオンの公式ウェブサイトにおいて、Amazon MGM Studiosが、アマゾンプライムビデオでセリーヌの長編ドキュメンタリー『I Am: Celine Dion』の全世界配信の権利を獲得したと発表された。そこにセリーヌ・ディオンも自らの思いを以下のように寄せた。

「この2、3年は私にとってまさに挑戦の時でした。歌手としてのキャリアを再開するための道のりを歩む中で、ファンの皆さんにお会いできないことがどれほど寂しいことであったかを思い知らされました。そして、私の人生における病気との闘いを記録し、このあまり知られていない病気に対する認識を高め、同じ境遇の人達の助けになりたいと思ったのです。」



そして2月4日、グラミー賞授賞式にプレゼンターとしてセリーヌ・ディオン本人が登場した。2020年3月のニュージャージー公演から、実に3年11か月という時を経てセリーヌ・ディオンが公のステージにその姿を見せた瞬間であった。その横顔は以前よりも少しふっくらとした印象だ。長男のレネ・チャールズさんに手を取られ、白いドレスの上に、熱気に包まれた会場にはやや厚すぎるようにも見える素材のテラコッタカラー(濃いオレンジ色)のコートを羽織ったセリーヌの表情は、いささか緊張しているようであった。

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