1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【海外発!Breaking News】「余命9時間」重度の奇形を持つ女児が7歳に シングルファーザーが思いを語る(ブラジル)<動画あり>

TechinsightJapan / 2024年6月27日 20時55分

【海外発!Breaking News】「余命9時間」重度の奇形を持つ女児が7歳に シングルファーザーが思いを語る(ブラジル)<動画あり>

ブラジルのサンパウロ州に住み、2人の娘を育てるシングルファーザーが今月、難病のため重度の奇形を持つ長女についてブラジルのネットメディア『Crescer』に語った。男性は長女の誕生後、医師に「余命9時間」と言われたそうだが、女児は家族らの温かい愛に包まれて7歳の誕生日を迎えている。

サンパウロ州ピラスヌンガ出身のマルコス・ベッカーさん(Marcos Becker、40)は、タリタちゃん(Thalita、7)とマレッサちゃん(Mharessa、5)の2人の娘を育てるシングルファーザーだ。

長女タリタちゃんは2016年、マルコスさんが教会で知り合い、一緒に暮らしていたアナさん(Ana)との間に誕生した。顔や手などに重度の奇形を持って生まれ、のちに羊膜索症候群と診断された。

羊膜索症候群とは、妊娠早期に羊膜の一部が破れて紐状の羊膜索となり、これが胎児の体に絡みつくことで様々な奇形が起きる病態のことで、タリタちゃんは顔の奇形が重度だった。また手指が癒着しているほか、歩くことができないため車椅子での生活を強いられており、脳がうまく機能していないという。

それでも出生前検査で異常が見つからず、マルコスさんは「病気は超音波検査で分かったはず。でも医師たちは十分な注意を払っていなかった」と明かす。そして誕生したタリタちゃんを見た小児科医に「20年のキャリアの中でこんな症例は初めて」と言われ、専門家には「生存できるのは長くて9時間だろう」と告げられたそうで、マルコスさんは当時のことをこのように語った。

「私の人生の中でも特に記憶に残っている光景は、タリタを初めて見た時だった。あの子は目を閉じ、気管挿管されて人工呼吸器に繋がれていた。それでそばに行くと、あの子は私の指をギュッと掴んだ。まるで『私のために闘って』とでも言っているかのようにね。」



こうしてマルコスさんの人生をかけた闘いが始まり、タリタちゃんは地元ピラスヌンガの病院の集中治療室で「余命9時間」を生き延び、16日間を過ごした。そしてサンパウロ州内の2つの病院で90日間入院し、水頭症で頭に溜まった余分な髄液を排出するためのシャント手術や、胃に直接栄養を流し込めるチューブを入れる手術を受けた。

一方で連れ子の息子がいたアナさんは、娘を一度も受け入れずに拒絶し、そのうちうつ病で通院するようになった。そうして2018年、マルコスさんはアナさんから別れを切り出されたものの、「もう1人子供を作ろう」と説得し、2019年8月に元気な女の子、マレッサちゃんが誕生したのだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください