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【エンタがビタミン♪】<押切もえインタビュー>小説家として新たな挑戦、直談判も 結婚観も語る

TechinsightJapan / 2016年2月26日 21時0分

―ご自分で取材なさったのですか。
最初助産師さんを書こうと思って、知り合いをつたって助産師さん8人ぐらいに連絡とってお話を聞いて。「わあ、これ話にしたい」と思ったんですけど、職場の分娩台とかなかなか立ち入れなかったので、それがないとリアルじゃないなと思い、その場でネットで調べて院長先生にメールして直談判しました(笑)。(小説に登場する助産院と)すごく似ているんですよ。

■トランスジェンダーも他人事ではない。
―ほかには性同一性障害の男性が登場しますが、何かきっかけがあったのですか。
押切:芸能界でカミングアウトして活動されている方もいますが、すごく明るい人が多いですよね。でも、みんながみんなそうじゃないだろうな、言えない人もいるだろうなと思ったので、知り合いを通じて何人かお会いさせていただきました。私がこのテーマを扱うことをどう思うかお伺いしたら応援してくださったので、書き切ろうと思って。(話を聞くと)「存在している心地がしない」という方が多かったので深刻だなと思いました。当時ちょうど渋谷区長選がありまして、長谷部(健)さんという「同性パートナーシップ条例」を打ち出した方が当選したんですよ。さらに自分も関心も抱きまして本当に他人事ではないというか、自分も涙を流して、ああよかったと。



■思いを伝えるのは大事。伝え方が大切。
―新作では全体を通して、思いを伝えるシーンが何回か出てきますね。
押切:思いを伝えるというのは、すごく大事だと思います。もちろん言い出しにくいことも多いですが、もやもやするんだったら伝えた方がいいですし、大人になってから特に伝え方が大切だと思いますね。私自身不器用で人間関係も考えすぎたり考えすぎなかったりで、大失敗をいっぱいしているので「伝える」というのがキーワードになっていたのかもしれません。意外と自分が守られていることとか、意外な誰かが応援しているかもしれないよ、ということを書きたかったんです。伝えてから初めて分かるというのが私自身すごくあるので。

■書く意欲はどこから? 次回作は?
―モデルとして活躍されているのに、どうして書くモチベーションが沸くのでしょうか。
押切:モデルの仕事もやりがいもありますし、やはりどこか自分でない自分になれるところも楽しいです。小説も同じでもっと違う自分になれたり、軸にあるものは自分ですが、自分が思ったこと・感じたこと・見たこと・伝えたいことがあるんですけど、それを伝えて反響をいただけるのがすごく嬉しいので。モデルのときは本能的に反射的に動いている部分がありますが、小説は一回練れたり寝かせたりできることは強いですね。

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