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【エンタがビタミン♪】中山美穂「私は元気です!」 20年ぶりに映画『Love Letter』名シーン披露

TechinsightJapan / 2016年10月28日 20時51分

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現在、東京・六本木にて開催中の『第29回 東京国際映画祭』。「Japan Now」部門にて映画『Love Letter』(1995年公開)の上映とトークショーが28日に開催され、岩井俊二監督(53)と主演女優・中山美穂(46)が登場した。同作は、当時『日本アカデミー賞』優秀作品賞など多くの賞を獲得している。中山は「私は元気です!」と印象的なシーンを笑顔で再現してみせた。

トークショーの前の上映中に客席で鑑賞していたという中山美穂は、「今日は20年ぶりに上映されて、みなさんと同じ気持ちを共有しながらの今のこの時間はとても幸せです」と挨拶した。



同作で中山は1人2役を務めている。2人を演じ分けたことについて「撮影が始まる前の打ち合わせで、私は不安だったので“(役ごとに)髪型とか変えた方がいいですか?”と聞いたら、監督から“そのままでいいよ”と言われて、ますます不安になっちゃって…」と当時の心境を語った。

岩井俊二監督も「2役は普通は髪型を変えたりしますが、もっと内面のところで別人格を作ってほしいと。若い監督でしたが、要求が厳しかったですね」と笑って見せた。同作は岩井監督の記念すべき長編一作目である。



終盤で自分の肖像画を見つけるシーンについて、中山は「やっぱり一気に記憶が戻って来るという最後のシーンですから、あのときも不思議な感じではあるなと思っていたんですが、なぜかこう胸にキュンとくるイメージがあって…」と述懐してから「あの絵、岩井さんが描いたんですよね?」と確認すると、岩井監督も「そうそう、そうなんですよ」とうなずいた。さらに中山は「本番まで私はそれを見なかったんですね。だから本番だけの一回きりのカットだったんですよね」と撮影にまつわるエピソードを明かした。そして「ひっくり返した図書カードの絵(肖像画)を見たときに岩井さんのこの作品に対する思いや、“この作品に出会えて良かった”とか私自身もいろんな感情が織り交ざりました」と感慨深く振り返った。「この作品に出会えて良かった」という通り、同作にて中山はその演技が評価され、ブルーリボン賞、報知映画賞などで主演女優賞に輝いた。



最後のフォトセッションの際に客席から同作の名シーンを真似て「元気ですか?」と声がかかると、中山が「私は元気です!」と口に両手を添えて、笑顔で答えた。20年の時が経っても人々の記憶に残る作品であり、もちろん中山自身にとっても忘れられない宝物のような作品に違いない。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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