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【海外発!Breaking News】11月は肺がん啓蒙月間 患者の20%は非喫煙者、女性に多いその現実と闘うために(米)

TechinsightJapan / 2016年11月18日 19時15分

【海外発!Breaking News】11月は肺がん啓蒙月間 患者の20%は非喫煙者、女性に多いその現実と闘うために(米)

毎年11月を“肺がん啓蒙月間”と定めている「国際肺癌連盟(Global Lung Cancer Coalition)」。しかし2001年の設立以来、PM2.5をはじめとする(微小)粒子状物質により大気汚染が進み、喫煙者数は減るどころか実は増加の傾向にある。死亡率が高いこともあり、肺がんの研究と撲滅はグローバルヘルスケアのテーマであるが…。

世界各地でタバコのパッケージに怖い文言や写真が添えられても、なおも増えている喫煙者と肺がん患者の数。そして国にもよるが、米国ではなんと肺がん患者の20%前後を非喫煙者が占めており、肺がんの原因がタバコだけでないことは明白だ。現在健康な人は少しでも生活の中からリスク要因を減らす努力をしてほしいとして、「11月は肺がん啓蒙月間です」と呼び掛けたのはニューヨークの『International Business Times/Medical Daily』。この国のがん死のトップは男女ともに肺がんであるとし、さまざまな要因について解説している。近年わかってきた新要因なども併せて紹介してみたい。

■環境要因としてのラドン
世界保健機関(WHO)は2005年6月、非喫煙者の肺がんの6~15%について放射線ラドンが重要な原因であると発表し、高濃度地域を示すマップの作製を進めてきた。これはウラン鉱石含有地などを中心に自然界に放たれる無色、無臭の放射性ガスで、米国環境保護庁(EPA)やアメリカがん協会(ACS)は「ウラニウムなど放射性物質を含んだ土壌や岩盤の上に家を建築することのないように」と強く呼び掛けている。壁や基礎の隙間からラドンが入り込み、室内、地下室、納戸、物置ではより濃度が高くなるためだ。

地球上のどこでもラドンは確認されているが、鉱山、洞窟、温泉地などでは特に濃度が高く、日本でもこれは当てはまる。微量の放射線による刺激は健康に有効といわれる温泉の中でもラジウム鉱石が豊富な秋田県の玉川温泉は特に有名だが、ここに肺がん患者も多数訪れているのはやや気になるところである。

■たった1年の喫煙が肺の細胞に与える影響
喫煙と肺がん発症の関係に率についてはご承知の通り。人の肺はタバコに含まれる発がん性物質の影響を受けることが判明しており、たった1年の喫煙で平均して150の肺の細胞に遺伝子変異が生じるという報告もある。

■受動喫煙の危険性
発がん物質の多くは火のついたタバコの先から放たれる「副流煙」に多く含まれている。このことはすでに広く知られているが、喫煙者がいると家族の非喫煙者が心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性も1.3~2.7倍高くなるほか、中高年の非喫煙女性では肺がん発症率が30%も上昇するとの報告がある。「男の老後は女房の健康次第」とはよく言われるが、夫の吸うタバコが嫌煙家の妻にとってどれほど危険なものかは疑う余地もないようだ。

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