【エンタがビタミン♪】YOSHIKI クラシックコンサートレポ「僕の人生には悲しみが多すぎた」
TechinsightJapan / 2016年12月10日 21時51分
X JAPANのYOSHIKIが8日、『YOSHIKI CLASSICAL SPECIAL WORLD TOUR 第二弾』の日本公演を終えた。YOSHIKIは、年明けに開催される2017年1月の米・カーネギーホール公演を控えているが、同ホールでの公演はYOSHIKIの「夢」である。その夢が叶う前哨戦とも言える今回の日本公演には多くのファンが来場し、YOSHIKIの奏でる壮大で美しく繊細な音楽に酔いしれた。
さらには、YOSHIKI自身の口から語られたそれぞれの楽曲への思い、これまでの壮絶な道のりに、客席を埋め尽くした数千のファンが共鳴、涙し、会場はさながらYOSHIKIという信仰の対が治めるカテドラルのようになった。
コンサート冒頭、YOSHIKI本人の登場を前に、ステージ後方の巨大スクリーンにはYOSHIKIのインタビュー映像が流された。
「10歳の時に父を亡くし、そこから僕の人生は変わってしまったのです」
流暢な英語でどこか一点を見つめるように語るYOSHIKI。
その後もスクリーンには、YOSHIKIが歩んできたこれまでの道のりが赤裸々に映し出された。会場は水を打ったように静まり返り、客席を埋め尽くす誰もが、呼吸をするのも憚られるような気持ちで、ただその壮絶なYOSHIKIの人生を見つめていた。
やがて静かにYOSHIKIがステージに現れた。
控えるオーケストラをバックに、ステージ中央に置かれたグランドピアノに向かいYOSHIKIの指先が奏で始めた。
演奏された曲目は、オーケストラバージョンにアレンジされた『KURENAI』『Forever Love』『Tear』」などのX JAPANの代表曲たち。そしてドキュメンタリー映画『We Are X』のために書かれた新曲『La Venus』も披露された。
『La Venus』の演奏前、YOSHIKIがドキュメンタリー映画『We Are X』を制作するまでの過程について語った。
『We Are X』制作のオファーを受けたのは、実はずいぶん前のことだという。だが当時のYOSHIKIにとってX JAPANのこれまでを映像化することは
「自分たちが歩んできた道のりがあまりにも壮絶すぎて(映像化は)到底受け入れられるものではありませんでした。」
という。
その後、何年にも渡って『We Are X』の制作について説得を受け続けたというYOSHIKI。
あるとき
「自分たちのこれまでを知ってもらうことで、誰かを勇気づけられるかもしれない。誰かの人生を救うことが出来るかもしれない。」
と思い至ったと明かした。
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