【海外発!Breaking News】10万人に1人 最も若いアルツハイマー病を患う5歳少女(スコットランド)
TechinsightJapan / 2017年1月17日 21時0分
昨年9月、テックインサイトで知的・社会・言語機能の崩壊と退行が起こる小児性認知症の一種「ヘラー症候群」という病を患う英男児のニュースをお伝えした。小児性認知症には様々な病型があるが、このほど10万人に1人とされる小児性認知症の一種である「サンフィリッポ症候群」を患う5歳の女児について、英紙『Metro』や『SundayPost』が伝えている。「サンフィリッポ症候群」を患う子供は英国ではわずか40人、そしてスコットランドにおいてはこの女児のみと言われている。
スコットランドのグラスゴーに暮らすソフィア・スコットちゃん(5歳)は、現在、スコットランドで最も若いアルツハイマー病を患う子供と言われている。
保育園で他の子供よりもソフィアちゃんの言葉の発達が遅いことに園内スタッフが気付いたのは、ソフィアちゃんが2歳の時だったそうだ。「ひょっとして言語障害があるのでは」とスタッフは両親にセラピーを受けるように勧めた。検査の結果、ソフィアちゃんは滲出性中耳炎を患っていることが分かった。滲出性中耳炎は小児の行動や言語、発達に影響する可能性があるとされる病気である。
しかしこれだけに留まらず、さらなる残酷な現実がソフィアちゃんと両親を襲った。ソフィアちゃんが4歳になる1日前に彼女が「ムコ多糖症(MPS)」という先天性代謝異常により起こる特定疾患を持っていることが医師から告げられたのだ。
具体的には、ソフィアちゃんは「ムコ多糖症(MPS)」の病型の一つとしても知られる「サンフィリッポ症候群」という精神発達が遅れてしまう病気を患っていた。治療法がなく、病状が進行するに従って記憶が失われて歩行不能になり、末期には介護を必要とする状態となってしまう。
聞き慣れない病名を聞かされた父ダレンさん(38歳)と母アマンダさん(40歳)は、「これまでとても元気で活発に過ごしてきて、何の症状も大きな問題もなかったのに」と激しいショックを受け、我が子が小児性認知症であることを受け入れるのにかなりの時間を要したという。
「どのように対応していいかもわからず、2年間は互いにこの病気について話すことすらできませんでした。でも、今はようやく事実を受け入れ一瞬一瞬を大切に生きよう、そしてできるだけ多くの思い出を娘と一緒に残して行こうという気持ちになりました」とアマンダさんは語っている。
レストランを経営しているダレンさんは、愛する娘にこの診断が下されてからは寝る間も惜しんで病気のことを調べるようになった。昨年4月にはヨーロッパをはじめアメリカやオーストラリアにまで飛び、手遅れになる前になんとか治療法を見つけられないかと専門家に会いに行ったそうだ。
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