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【海外発!Breaking News】自閉症で身体障がいを持つ娘のため バリアフリー・テーマパークを創設した父(米)

TechinsightJapan / 2017年8月7日 21時20分

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障がいを持つ娘と遊びたがらない他の子供たちを見た父は、22年間携わってきた事業を売却し、どんな障がい者でも訪れることが可能なテーマパークの設営に挑んだ。2010年に米テキサス州サンアントニオにオープンした「モーガンズ・ワンダーランド(Morgan’s Wonderland)」は開園以来、来場者が100万人を超えたという。『BBC News』『London Evening Standard』など複数メディアが伝えた。

テキサス州に暮らすゴードン・ハートマンさんは、当時12歳だった自閉症で認知力と身体に障がいを持つ娘モーガンさん(現在23歳)をプールへ連れて行った。モーガンさんが他の子供たちと遊びたがって近寄っても無視され、子供たちは離れて行ってしまう。ゴードンさんは「きっと障がいを持つ娘とどのように接していいのかわからなかったのでしょう」と明かすが、その様子を見て心が折れたという。

妻のマギーさんと娘が気兼ねなく遊べる場所に連れて行ってあげたいと探してみたものの、障がいを抱える子供たちに適した遊び場など存在しないことを実感した。

そこでゴードンさんは「特別なサポートを必要とする子供たちがそうではない子とも一緒に遊べるテーマパークを作ろう」と決心し、2005年9月にこれまで自分の仕事だった住宅建設事業部を売却。障がいを持つ人々の手助けをする非営利慈善団体「ゴードン・ハートマン・ファミリー基金(The Gordon Hartman Family Foundation)」を立ち上げた。

そして2007年に同州サンアントニオに25エーカー(東京ドーム約2個分)にもなる「モーガンズ・ワンダーランド」の建設を始め、2010年に障がい者のための初のバリアフリー・テーマパークが完成した。メリーゴーラウンドや観覧車、ミニチュアトレインなどのアトラクションを備えたテーマパークには総工費3,400万ドル(約38億円)かかったが、ゴードンさんは「子供たちの笑顔を見ているとそれだけの価値はありますよ」と言う。

認知理解度が5歳レベルという自閉症のモーガンさんは当初、テーマパークに慣れるのに時間がかかったそうだ。しかし、「今ではこのテーマパークをとても気に入ってくれて、お気に入りのアトラクションは砂の広場とブランコだと言っています。娘はこのテーマパークに自分の名前が付いていることを知っていますが、ここがどれだけ多くの人の心を動かしインスパイアしているかは理解できていないと思います。来場者たちはモーガンに話しかけてくれるので、娘は以前よりもよく話すようになりました。今は何度か手術を受けて、身体的な障がいも克服しつつあります。私たちは娘がここまで成長してくれたことを嬉しく思っています」と話している。

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