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【海外発!Breaking News】5児の母、教会で出会っただけのシングルマザーに腎臓を提供(米)

TechinsightJapan / 2017年9月22日 13時44分

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教会で出会っただけの知り合い程度だった2人。しかし「腎臓移植」をきっかけに2人の仲は急速に深まり、今では互いに家族の一員とまで感じるようになったという。『Inside Edition』『ABC News』が伝えた。

米テネシー州メンフィスに住む中学教師でシングルマザーのエリカ・ウォーカーさん(36歳)は2型糖尿病を抱えており、困難とされていた妊娠時にも合併症など複雑な問題を乗り越えなければならなかった。

高血圧やタンパク尿などを伴う子癇前症(しかんぜんしょう)が重症化し片方の視力を失ったエリカさんは、緊急帝王切開により予定日より8週間早く娘のカーリーちゃん(現在2歳)を出産した。その後の体調は安定していたように見えたがある日、医師からステージ4の慢性腎臓病であり移植が必要であることを伝えられ愕然とした。

「死が間近に迫っているような感じがしました。もしドナーが見つからなければ、娘の成長を見ることも叶わないのだと知りました。」

エリカさんは自身の病のことを教会で語り、助けを求めた。そんな彼女の悲しい胸のうちを知ったジェニー・ウィリアムズさん(37歳)は、ほんの2か月前に知り合ったエリカさんに心を寄せ、ドナーになることを決意したという。その時の心境をこのように語っている。

「誰かを助ける機会が神に与えられたのだとしたら、迷わずその機会を掴むべきだと思いました。幼いカーリーちゃんの今後のことを思うと耐えられず、私にできることがあればしてあげたいと思ったのです。」

8歳~16歳の5人の子の母であるジェニーさんは、エリカさんのために6か月近くかけて適合検査を受け続けた。しかし万が一、適合しなかった時のことを考えてエリカさんをがっかりさせてはいけないと最後まで秘密にしていた。そして検査の結果、移植可能と知ったジェニーさんはFacebookで「私があなたのドナーになれるわよ」とメッセージを送り、エリカさんを驚かせた。

「その知らせを貰って、泣きました。何か月もドナーが現れるのを待っていたなかで、もうダメだと諦めつつもポジティブに生きようと必死でした。でもジェニーさんが私に希望を与えてくれたのです。」

9月12日に行われた移植手術は、無事に成功した。現在は2人とも自宅で静養中だという。移植後、エリカさんは「たった1週間でも違いがわかりました。肌の色も元に戻ったし、心身ともに元気なんです。もう一日中疲れて眠くなることもありません」と喜びを語っている。ジェニーさん共々、3~6週間すれば仕事に復帰できるようになるそうだ。

ジェニーさんとエリカさんとの間にはその後、特別な強い絆が生まれたようで「私たちはもう家族です。うちの娘たちはカーリーちゃんよりも大きいですが、とても可愛がっているんですよ」とジェニーさんは明かす。一方でエリカさんも移植手術を受けて大きな感動と喜びを感じており「これで娘をこれからも育てていく機会を与えられたし、娘も母親を失うことはもうありません」と語り、臓器提供は患者の人生を大きく変える重要なことと改めて伝えている。



画像は『Inside Edition 2017年9月19日付「Mother-of-5 Donates Kidney to Single Mother She Met at Church」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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