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【海外発!Breaking News】口癖は「あの世に持って行きたい」 大好物のステーキサンドと共に埋葬された男性(米)

TechinsightJapan / 2017年11月19日 13時40分

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「心臓のことを考えながら飲み物や食べ物に気を付けて」とたびたび注意していたという家族。「好きなものを好きなだけ食べて」と言ってあげられないことはとても辛かったようだ。このほど76歳で他界した米ペンシルベニア州の男性。遺族は愛すべき人物であった故人の最後の望みを叶えたいとして、ある食べ物をそっと棺の中に添えてあげたそうだ。

フィラデルフィアから180キロほど北西に位置するルザーン郡プレーンズ・タウンシップに暮らしていたリチャード・ルッシさん。4人の子と7人の孫を持ち、狩り、釣り、スポーツを愛し、サッカーのコーチも務めた彼が心臓疾患につき死亡したのは10月10日のこと、76歳であった。家族は医師から飲食に関してよく監視し、注意するよう指示されており、リチャードさんは辛さを払拭するかのように「どうせいつかは逝く身。死ぬ時くらい自分の好きなものを食べたいし、腹が減ってはあの世にも行けないよ。何か持って行かなくちゃな」とジョークを飛ばしていたという。

生前たびたび故人が口にしていたそんな言葉。その望みは一体何だったのかと考えてみた孫のドミニク・ルッシさん(25)は、リチャードさんの大好物をふと思い出した。それはフィラデルフィアで人気のファストフード・レストラン「パッツ・キング・オブ・ステーキ(Pat’s King of Steaks 以下パッツ)」の“チーズステーキサンド”。数十年も前、友人とMLB「フィラデルフィア・フィリーズ」の試合を観に行って初めてパッツを知ったリチャードさんはその味に惚れ込み、フィラデルフィアに行く際には必ずパッツでステーキサンドを頬張っていたそうだ。

そして息子のジョン・ルッシさん(52)もこんなシーンを思い出していた。それは親族が集まるというと、2時間半のドライブになるにもかかわらずリチャードさんが「どうしてもパッツのチーズステーキサンドを皆で食べたい」と言い出し、子や孫がしぶしぶ了承して買いに出かける、そんなやりとりであった。

リチャードさんの葬儀を前に、ドミニクさん、ジョンさん、そしてジョンさんの友人2名はパッツへ向けて出発。入店するとそれぞれがチーズステーキサンドを食べ、2つは棺用にと持ち帰った。「故人にお別れを告げる方々に見つからないよう最後にこっそりと」という葬儀業者の職員の助言に従い、ジョンさんらがリチャードさんの亡骸の脇にチーズステーキサンドの袋を納めると棺の蓋がすぐに閉じられた。

パッツの経営者であるフランク・オリヴィエリ・Jr.さんもその事実を知って仰天した1人。州メディア『Philly.com』の取材に、「うちのステーキサンドをそこまで愛して下さるお客様がいたというのは実に嬉しい、誇らしいことです。もしかしたらリチャードさん、天国へ向かう途中で門番の聖ペテロに賄賂を渡したかったのかもしれませんね」と言って微笑んだという。

画像は『Philly.com 2017年11月17日付「Grandpa’s final wish granted: Bury me wit Pat’s cheesesteaks」(JOHN LUSSI)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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