【海外発!Breaking News】盲導犬を連れた視覚障がいの男性、車内通路に座らされ激怒「何のための優先席か」(英)
TechinsightJapan / 2017年11月20日 21時30分
障がい者や妊婦、高齢者らのための優先席だが、このほどイギリスで健常者がその席に座り、誰一人として席を譲ることがなかった。しかも電車の車掌までもが「通路に座れ」と盲導犬を伴った視覚障がいの男性に指示したことで、「なんのための優先席なんだ」と男性は怒りを露わにしている。英メディア『Mirror』『The Sun』などが伝えた。
英リバプールに在住のロジャー・デブマンさん(56歳)は、姉の誕生日を祝うため妻のデボラさんと一緒にリバプールからピーターバラへ向かう途中、不快極まりない思いをした。ヨークで英鉄道会社「ヴァージン・トレインズ」に乗り換えてピーターバラまでの2時間半、ロジャーさんは通路に盲導犬と座り続けるしかなかったのだ。
「2回の心臓発作と脳卒中を起こし、心臓にペースメーカーを入れている」というロジャーさんは、視覚障がい者でどこへ行くにも盲導犬“ネビン”を伴うことが欠かせない。車内では盲導犬が横たわれるスペースのある優先席を確保する必要があり、この日の旅のために事前に座席予約を試みたようだ。
ところがサイトでは優先席のリクエストができず、ロジャーさんは座席の予約をしないまま旅を強いられることになってしまった。当日、車内に乗り込んだロジャーさんとデボラさんは車掌に事情を説明したものの、「満席だからそこに座って」と車掌は通路を指さしたという。
ロイヤル・リバプール大学病院で看護師をし、夫のケアをしているデボラさんは「車掌は私のために座席を得ようとしてくれたのですが、私は彼の世話をしているので夫を置いて自分だけ座りに行くことなどできるはずもないでしょう」と話す。
優先席は健常者らが占領し、誰一人としてロジャーさんのために席を譲る人はいなかった。ロジャーさんとデボラさんは、帰りには別の鉄道会社「ロンドン・ミッドランド」を利用したが、そこでも健常者らが優先席に座っており、ロジャーさんは普通の座席に座ったものの、ネビンのためのスペースはなく座席間の通路に座らせる羽目になったという。
「仕方なくネビンを通路に座らせたのですが、当然他の乗客の行き来の邪魔になります。乗客らはうんざりした目つきで見たり、舌打ちしながら犬をまたいでいました。障がいを抱える人が乗り込んで来たら、優先席を譲るのが筋ってものでしょう。私は席が必要な人には譲るように言われて育って来ました。ですが最近は、ほんの少しの人が席を譲ってくれるだけです。今回も私に席を譲ってくれた人はおらず、他の乗客らは私を無視していました。いったいなんのための優先席なのでしょう。」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
ついにデビュー 阪急初の豪華な「有料座席指定車」 “確実に座りたい”叶えるだけじゃない“配慮”
乗りものニュース / 2024年7月21日 7時12分
-
新幹線の自由席が満席!→空いている指定席に一時的に座るのはOK?「予約した人が来るまで…いいでしょ?」 JRに聞いた
まいどなニュース / 2024年7月20日 8時45分
-
30分並んで座れた新幹線の「自由席」。妊婦なのでホッとしたのもつかの間、年配男性が立っているのを発見…!譲るべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月18日 10時10分
-
電車内で倒れた女子高生を「全員が見て見ぬふり」彼女をおぶって助けた男性会社員の顛末
日刊SPA! / 2024年7月14日 8時54分
-
窓側指定席に座っていたら、通路側に座っていた人が「酔ってしまったから外の景色が見たい」と席の交換を頼んできました。断ってもよかったでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月1日 12時0分
ランキング
-
1米民主重鎮、決断を称賛=ハリス氏支持で対応分かれる―バイデン氏撤退
時事通信 / 2024年7月22日 9時50分
-
2パリ五輪、4355人を「脅威」として排除 仏内相明かす、大会の治安対策で
産経ニュース / 2024年7月22日 11時27分
-
3北朝鮮エリートの脱北ラッシュ、なぜ外交官なのか…海外生活で「目覚めた」
KOREA WAVE / 2024年7月22日 16時30分
-
4バイデン氏の撤退決断、米主要紙が評価 「勇気ある選択」「米国の最良の利益」
産経ニュース / 2024年7月22日 19時34分
-
5バイデン氏大統領選からの“撤退表明” トランプ氏「いんちきジョーは最悪の大統領」とSNS投稿
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月22日 11時43分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください