【海外発!Breaking News】不治の病を患う息子のため障がい者用スペースに駐車した母、心無い落書きに怒り(米)
TechinsightJapan / 2017年12月18日 19時0分
息子の命がいつ尽きてしまうのかという不安を抱えながらも日々葛藤している一家に、このほど他人が心無い落書きを残した。母親は悲しみと怒りを露わにしている。『PEOPLE.com』『Fox News』『Mirror』などが伝えた。
米ペンシルベニア州に暮らすナンシー・コインさんは12月6日の朝、サンタとの記念写真撮影のために息子2人を連れて「King of Prussia Mall(キング・オブ・プルシアモール)」を訪れた。
ナンシーさんには5歳のパルマー君と7歳のギャレット君という子供がいるが、ギャレット君は珍しい不治の病とされる小児の神経変性疾患「バッテン病」を患っており、これまでに失明したほか、歩行が困難になるなどの運動障害、また会話もままならなくなるなどの症状が出現している。誕生後のギャレット君は普通の子と変わらない成長過程を見せていたが、3歳を過ぎたあたりから視力が失われるなど症状が出始めたという。今では発作に襲われることもあり、日に日に症状が悪化しているそうだ。
「Batten Disease Support and Research Association(バッテン病サポート&リサーチ協会)」によると、この治療法のない病を持つ患者の寿命は10代後半か20代とされている。そのためギャレット君の家族は、今のうちにできるだけたくさんの思い出を作ろうとしているそうだ。この日のモールへの外出も一家にとって特別なものとなるはずだった。しかしある落書きが原因で、最悪な一日に変わってしまったのだ。
モールから出て駐車場に向かったナンシーさんは、自分の車のウインドーガラスにある走り書きを見て愕然とした。そこには赤い口紅でこのように書かれていた。
「UR Not Handicap(あんたは障がい者じゃない)」
一家は車の乗り降りにギャレット君の特別なバギーが出し入れしやすいよう、障がい者用スペースを使用することから常に障がい者用プラカードを携帯し駐車している。にもかかわらず他人からこのような仕打ちを受け、ナンシーさんは激怒し、同時に悲しみを感じた。
「せっかくの楽しい朝が、この落書きのせいで最悪な一日になりました。誰かが私に恥をかかせようとしていると知り、猛烈に怒りを感じました。私たちは日々、様々な困難に直面し闘っています。こんな不快で無知な走り書きを残すなんて失礼極まりないし、これをした人は他人の家族を思いやる配慮というものが全くありません。」
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