【海外発!Breaking News】「恋人のため」処方鎮痛剤をエジプトに持ち込んだ英女性旅行者に3年の懲役刑
TechinsightJapan / 2018年1月3日 21時55分
国によって法律は異なるもの。イギリスからエジプトに旅行した女性が現地に暮らす恋人のために大量の鎮痛剤を持ち込もうとして逮捕されたニュースを11月にご紹介したが、このたびその裁判が行われ、女性には3年の懲役刑を言い渡された。女性の家族は判決に不服を訴えているという。『BBC News』『The Independent』など複数の英メディアが伝えた。
英イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのハルに住むローラ・プラマーさん(33歳)は10月9日、エジプト人で現地に暮らす恋人オマール・カブーさんとフルガダの紅海にあるリゾート地で休暇を過ごすためにエジプト入りした。
オマールさんが深刻な腰痛を抱えていたことから、ローラさんは友人に貰ったオピオイド系の鎮痛剤「トラマドール」290錠をスーツケースに入れていた。この薬はイギリスでは合法であるがエジプトでは禁止されている。ローラさんは知らずにその薬を大量に持ち込み、空港で逮捕されてしまった。
12月25日、この件の裁判が現地で行われたが、出廷したローラさんは号泣し体調不良を訴えたため、裁判は1日延期となり、26日に改めて法廷審問が行われることになった。
娘の一大事に母のロベルタ・シンクレアさんもイギリスから駆けつけ、法廷審問に出席した。しかしローラさんに下された判決は「3年の懲役刑と罰金4,200ポンド(約64万円)」というものであり、家族を悲しみのどん底に突き落とした。
ロベルタさんは「2か月待ってこのような判決が下されたことに大きなショックを感じている」と話し、ローラさんの弁護士モハメッド・オスマン氏は「彼女はエジプトで鎮痛剤を売る意図など全くなかったし、薬を持ち込んだことも隠そうともしていなかった」と判決にすぐさま不服を申し立てた。
警察署に拘留されていたローラさんは、他の25人の女性囚人らとベッドもない共同監房で収監されるという劣悪な状況の中で、すでに心身ともに参っているようだ。家族らは、その後ローラさんがエジプトで一番危険と言われるケナ刑務所ではなく、カイロにあるアル=カナーティル(al-Qanater)刑務所に護送されることになったことで、わずかながらも安堵しているという。しかし、懲役刑の判決には「不公平すぎる」と不満と怒りを露わにしている。
ローラさん一家をサポートしている英国会議員のカール・ターナー氏も「ローラ・プラマーさんは真面目で勤勉、かつ正直な女性です。今回のことは本人や家族にとって悲劇に他なりません。彼女はエジプトにいる恋人に単に鎮痛剤を持っていっただけの話です。ただ彼女が、その薬はエジプトでは違法と知らなかったのは純粋なミスです。他国の法律は尊重しなければなりませんが、判決には公平さがまるで見られません」とエジプト政府とイギリス外務省を非難した。
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