【海外発!Breaking News】死の淵を3度さまよった男児、わずか3歳でPTSDと診断される(英)
TechinsightJapan / 2018年6月9日 21時48分
生まれる前から命を守るために闘い、この世に生を受けても3度も死の淵をさまよった3歳男児。生きるために懸命に危機を乗り越えてきたが、やはり病によって男児はわずか3歳でPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。現在は徐々にではあるが回復の兆しを見せているという。勇気ある小さな戦士のニュースを『Storytrender』『Metro』などが伝えている。
英ウェールズ、カーディフのセント・メロンズに暮らすベッキー・ディーリーさん(22歳)とパートナーのローレンス・バートレットさん(23歳)は第1子を授かった喜びも束の間、ベッキーさんは妊娠20週で胎児が「先天性心欠損」であることを医師に告げられ、中絶を勧められた。
しかし我が子がお腹を蹴った時の感触やスクリーン上で見た時の姿などを思うと中絶をする気にはなれず、パートナーとともに出産を決意。ベッキーさんは妊娠37週目にブリストル・ロイヤル・インファーマリーで帝王切開によりセオ君を出産した。セオ君は産まれてすぐに検査や治療を受けるため、親元から離された。ベッキーさんは産まれたばかりの我が子をほんの数秒しか抱くことができなかったという。さらに医師からは、セオ君の肥大した心臓が肺を圧迫しているため数時間しか生きられないであろうと聞かされ、身内を病院へ呼ぶようにと伝えられた。
我が子の死を覚悟させられた両親だったが、医師らの最善の治療により奇跡的にもセオ君は一命を取り留め、3度にわたる心臓手術を受けて6か月間入院した。しかし新たな病が再びセオ君を襲った。心臓に血栓ができるのを防ぐ薬により脾臓が破裂したのである。セオ君は腹腔内出血を起こしており、両親は病院から再び「最悪の事態を覚悟してほしい」と告げられた。だが、セオ君はまたも強靭な生命力を発揮し、医師らの懸命の治療によって命の危機を脱した。そしてついに、2016年1月に退院となった。
ところが同年9月、セオ君は膵炎と腸に穴が開く腸穿孔、腹部敗血症を起こし、すぐさま集中治療室へ運ばれた。この時ベッキーさんらは医師から葬式の準備をしておいた方がいいと言われ、愕然とした。
「息子に触れると氷のように冷たく、目がどんよりしていたんです。吐血があって急いで病院へと連れて行きました。そうしたら敗血症性ショックを起こしていると言われたのです。3度も医師からは『最悪の覚悟を』と言われ絶望的な気持ちになりましたが、私たちはセオがどんなに強い子であるか知っていたので、きっと乗り越えてくれるはずだと信じていました。」
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