【海外発!Breaking News】14歳で余命5年の告知を受けた女性 29年後に大好きだった看護師と再会(英)
TechinsightJapan / 2018年6月30日 16時30分
今から29年前、「悪性のがんで5年後の生存の可能性はないに等しい」と医師に宣告された14歳の少女が、今年6月で43歳を迎えた。入院して放射線療法を受けた4か月間は精神的にも肉体的にも非常に辛いものだったが、少女は1人の看護師からたくさんの希望をもらった。『BBC News』『Metro』などが伝えている。
1989年6月19日の朝、英東部のピーターバラに住んでいたリズ・ブラウンさんは身体の麻痺で歩くこともままならなくなり、ケンブリッジのアデンブルックス病院で検査を受けた。その日が14歳の誕生日だったリズさんは、医師から「浸潤性骨芽細胞腫(aggressive osteoblastoma)で脊髄に腫瘍があり、余命は長くて5年」と告げられた。
当時リズさんが受けた放射線治療は、現在行われているピンポイントの放射線照射ではなく、広範囲で正常な組織までも照射するという非常に過酷なものだった。しかし5年後にリズさんは奇跡的に回復し、今では3児の母となったものの、最近になって当時の治療の後遺症に苦しむようになった。
「がんのサバイバーとして自分の経験をシェアしたい…」そんな強い思いに駆られたリズさんは今年4月にツイッターを開設し、専門家に後遺症についての相談をしたリ、14歳の頃の病気の経験を明かすなど心に溜まっていたことを吐き出した。そして言葉を綴るたび、リズさんは29年前にお世話になったある看護師のことを考えるようになった。
衝撃の告知から29年後の43歳の誕生日、リズさんはツイッターに看護師と一緒に撮った唯一の写真を投稿し、こう呼びかけた。
「がんで入院していた時にお世話になった看護師を探したいのです。彼女の名前はデビーです。私は1989年、アデンブルックス病院のA5棟にいました。彼女にどうしても感謝の気持ちを伝えたいのです。」
この投稿への反響は大きく、なんと3日後にリズさんはデビーさんとSNSで繋がることができた。
リズさんがデビーさんを“私の人生に大きな影響を与えてくれた恩人”と語る背景には、次のような想いがあった。
「デビーは私が入院していた4か月間、ずっと私のそばにいてくれました。彼女は他の人にはわからない、私の心が見えたのです。彼女は私が10代で死の宣告を受けながらも、それを覆そうと必死に闘おうとしていたことを知っていました。私は表向きは強がっていましたが、彼女は私が怖くて仕方ないのを知っていました。私のことを本当にわかってくれていたのです。」
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