【エンタがビタミン♪】<高見沢俊彦インタビュー>初小説『音叉』執筆「楽しかった」 曲作りにも変化
TechinsightJapan / 2018年8月20日 19時30分
■何者にもなっていない時代の少年たち
―『音叉』に出てくる「ジュブナイル」という言葉ですが、今回初めて知りました。この作品のテーマのひとつでもあるような気がします。
高見沢:青春期とか、若者を象徴する言葉でもあります。青春群像も含めて、何者にもなっていない時代の少年たちを描いてみたかったんですね。
―THE ALFEEの曲にたびたび出てくるテーマでもありますよね。
高見沢:ああ、そうですね。僕らもキャンパスで出会って、キャンパスで生まれたバンドですから、そこら辺のイメージは強いかもしれない。THE ALFEEの曲では69年とか60年代後半ですけど、これ(音叉)は70年以降、73、74年のリアルに知っている自分たちと同世代のことですね。だからこそ自分ではないんですよ。
■次回作は別の世界で
―今後も執筆は続けますか?
高見沢:表現方法として小説が見つかって、それを一冊に出来たというのは、自分でもすごく大きいですよね。実を言うと、高校時代から密かに小説家に憧れていたときがあったので、夢が還暦過ぎて叶ったというのは、自分の中でも大きくて、こういう物語があったら面白いな、こういう話もいいなと浮かんでは消えていますけど、書き続けていきたいなという意欲は生まれていますね。
―『音叉』の続編の予定はありますか?
高見沢:いや、続編は多分ないと思いますよ。『音叉』はこれで完結していますし、自分の中では『音叉』の世界はこれで終了させて、次の世界に行きたいなと。
■執筆名で漢字を変えたのは?
―ところで、小説を書くにあたり、執筆名としてお名前の漢字を変えたのはなぜですか?(執筆名:高見澤俊彦 「高」は“はしごだか”)
高見沢:別に大きな意味はないんですけどね。普通の「高」と「沢」だと見慣れているかなと思ったので、名前を変えちゃうのもおかしいし、作家をするにあたってそこだけでも変えてみようかなということですね。深い意味はないです。
■小説執筆で歌詞を書くのが新鮮に
―小説を書き終えて、曲作りに変化はありましたか?
高見沢:ソロの新曲『薔薇と月と太陽~The Legend of Versailles』(7月25日リリース)は、小説を書き上げた後に作ったので、歌詞を書くのが新鮮で速かったですね。先に歌詞が、全部ではないですけど一気に出来上がった。(小説の)連載を始めて表現方法が増えたので、今までとは作り方が違ったかな。曲は今までも速かったので、それは変わらないんですが。
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