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【海外発!Breaking News】女ニセ歯科医、7年間治療を続ける 夫は保安官代理(米)

TechinsightJapan / 2018年9月2日 11時9分

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米ジョージア州で少なくとも7年間、無資格で歯の治療をしていた女が逮捕された。歯科医としての研修も受けたことがない女の治療により、緊急手術を受けざるを得なかった患者もおり、女は48の罪状で起訴されている。

無資格で歯の治療をしていたのは47歳のクリスタ・シェブチック(Krista Szewczyk)で、2011年にポールディング郡ダラスで歯科医院を開業していた。家庭に出向いての治療も行っていたというクリスタだが、悪質な治療を受けたとする患者からの報告が相次ぎ、当局はクリスタがニセ歯科医であることを突き止めた。しかしクリスタは条件付きで起訴猶予処分となり、同医院は閉鎖された。地元紙『The Atlanta Journal-Constitution』は、当時クリスタの夫がポールディング郡の保安官代理であったことをすっぱ抜いている。

被害者の一人、デイヴィット・マーシュさんは、ダラスにあった歯科医院でクリスタに2本の抜歯とクリーニングを施された。しかし抜歯してから数日後、デイヴィットさんの首にはテニスボールの大きさの腫れ物ができて痛むようになり、慌ててERを訪れた。喉が膿瘍でふさがれ、呼吸することも困難な状態であったデイヴィットさんは、そこからさらにグレイディー病院に搬送され、溜まったウミを細い管で排出する緊急手術を受けた。デイヴィットさんは「あの時は話すことさえできなくなりました。医師の資格なしで、よく抜歯ができたと思います。今思うとゾッとします」と語っている。

しかし、クリスタの悪行はその後7年間も続いた。ダラスの医院を閉鎖した後の2017年、クリスタは隣のコブ郡マリエッタに新たな医院を密かにオープンしていた。だが所詮ニセ歯科医である。ここでも不満を訴える患者が相次ぎ、当局は捜査を開始。クリスタは先月23日、無資格での治療、違法な処方箋の交付、偽造や保険詐欺など48件の容疑で逮捕、起訴された。

クリスタは罪を否認しており、現在は保釈金307万円(27,700ドル)を支払って釈放されている。これまでに少なくとも12人が被害を訴えているが、被害者の数はさらに増えるものとみられている。

なおパキスタンでは今年7月、歯の痛みで偽医師により抜歯された男性が、後に口腔がんであることが発覚した。がんになった理由ははっきりとはわからないものの、不衛生な器具による治療で感染症を患ったことがきっかけだった可能性も捨てきれないようだ。

画像は『WSB-TV 2018年8月24日付「Patient says woman accused of posing as dentist caused complications, sending him to hospital」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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