【海外発!Breaking News】空港で人身売買 生後9日目の娘をわずか5,000円で売った母親「助けてほしかった」(露)
TechinsightJapan / 2018年9月22日 13時50分
子供の人身売買は深刻な犯罪として厳しい法が定められている国もあるが、闇で密かに取引されるケースはあとを絶たない。このほどロシアで、20代の母親が生後わずか9日目の娘を人身売買したとして引き取った女とともに逮捕された。母親が取引相手から受け取った現金は日本円にしてわずか5,000円だったという。『Metro』などが伝えている。
ロシアの警察は、オムスク空港で行われた人身売買の様子が収められた監視カメラの映像を公開した。
インナ・ペトロヴァ(25歳)は、カフェで知り合った23歳の男性との短い交際の果てに妊娠した。しかし相手の男性は妊娠を知らされながらも、インナをサポートすることを拒否。さらに狭いアパートで一緒に暮らしている母と姉は、一家が経済的に困窮した状態だったことからインナに中絶を強要し「産むというなら家から出て行け」「子供はおもちゃではない」と激怒、母になろうとするインナは相当のプレッシャーを与えられた。
仕事もない身ゆえ、家を出てひとりでは子育てしていけない…悩んでいたインナはある日、ソーシャルメディアで「夫と一緒に0~3か月ぐらいの赤ちゃんを求めている」というナタリア・ジダーノワ(43歳)の広告に目を留めた。
サンクトペテルブルクで教師をしているナタリアには成人した息子がいたが、既に家を出ており、養子にした娘を育てていた。しかしその娘もいずれ巣立っていくことへの恐怖があったのか、どうしてももうひとり子供が欲しいと思っていた。オンライン広告を出したナタリアに、インナからすがりつくようなメッセージが届くまで時間はかからなかった。
「ひとりで育てていけない。娘を養子にしてほしい。」
インナからの申し出にナタリアは飛びついた。そして「必要書類はこちらで用意する」と約束した言葉通り、ナタリアはインナの娘の出生証明書を偽造した。事前にナタリアは「おむつ代」としてインナに3,000ルーブル(約5,000円)だけ送り、「いずれはあなたとあなたの家族の仕事をサンクトペテルブルクで見つける手助けをする」とも約束、インナの子供を引き取りに3,170km離れたオムスク空港まで友人女性とともに出向いた。
その時の様子が監視カメラに収められているが、映像にはピンクの毛布に包んだ娘を抱えたインナが、最後までナタリアに引き渡すのを躊躇しているような姿が見られる。しかしナタリアがサンクトペテルブルクに戻る飛行機の搭乗アナウンスが流れると、インナは名残惜しむように腕の中の我が子を抱きしめてキスをした。その後、娘を手放したインナは感情を抑えるのに必死な様子で、時折涙を手で拭いたりしている。そんなインナにナタリアの友人女性が寄り添い、何やら言葉をかけているかのようにも見える。そしてインナの娘を連れたナタリアは偽造した出生証明書を提示して空港ゲートを通り抜け、サンクトペテルブルクへと戻った。
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