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【海外発!Breaking News】てんかん発作の少女を緊急搬送したタクシー運転手に法外な罰金(南ア)

TechinsightJapan / 2018年10月1日 14時15分

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南アフリカ・ケープタウンのミニバスタクシー運転手は、悪質で無謀な運転をするというイメージを持たれている。しかし運転手も人の子、困っている人を放ってはおけないのだ。このほど発作で苦しんでいる少女を見つけた運転手が、自分の仕事や保身を投げ捨て少女を病院へ搬送した。しかし法外な罰金を科せられてしまったという。南アフリカのメディア『The Daily Voice』などが伝えている。

勇敢な運転手の名前はジャック・アーサー・ウィリアムズさん(40)、ミチェルズプレイン・タクシー協会(Mitchells Plain Taxi Association)会長の息子であり、6人の子を持つ父親でもある。そのウィリアムズさんが、9月20日の朝7時ごろに客を乗せて運転していたところ、大慌てでタクシーを止めようとしている女性とその娘に出会った。

母親(37)は13歳の娘を赤十字小児病院へ急いで連れて行ってほしいと懇願、少女はすでにてんかんの発作を数回繰り返しており、救急車を待っている余裕がないとのことだった。運転手が少女を見たところ、少女の舌は青くなっており、白目をむいていた。緊急を要することは明らかで、ウィリアムズさんが他の乗客に「病院へ行ってもいいか?」と尋ねたところ、12人の客は全員が「もちろんだ、急げ急げ!!」と賛同した。

ここで問題なのは、この時間帯は警察がミニバスタクシーの取締りをする機会が多いということだ。通勤渋滞のひどいケープタウンでは朝や夕方に、周囲に迷惑のかかるミニバスタクシーを一斉検挙しようと警察が張り込んでいる。ウィリアムズさんは、緊急事態を示すハザードランプを点滅させながら、路肩を猛スピードで走り出した。

この走行の様子を見た警察官が、ウィリアムズさんのタクシーを停止させた。さらに運の悪いことに今回の交通警察官は情に流されない、いわゆる融通の利かないタイプであった。交通警察官は運転免許証とタクシーを運転するための第二種運転免許を提示するよう指示し、ウィリアムズさんの「緊急を要する事態なんだ」という訴えにも耳を貸さず、さらには少女をタクシーから降ろすよう指示した。

「このままでは死んでしまう」と少女の命の危険を感じたウィリアムズさんは、少女と母親をタクシーから降ろすと、他のタクシーを捕まえて3人で病院へと向かった。「自分のタクシーは置いてきた。だって俺は父親であり、これが俺の生き方だ」とウィリアムズさんは語る。

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