【海外発!Breaking News】夫と間違えて、黒人ナニーへ人種差別メッセージを送った白人女性 解雇されたナニーが損害賠償を請求(米)
TechinsightJapan / 2018年10月2日 11時30分
アメリカでは黒人差別が絶えないが、2016年に起こった白人妻の黒人ナニー(子守り)に対する差別発言について、この黒人女性が訴訟を起こしていることが明らかになった。差別発言をした妻の夫が「私たちは人種差別主義者ではない」と主張する姿勢に、世間からは非難の声があがっている。『New York Post』『Metro』などが伝えた。
米ニューヨークのマンハッタンに暮らす英国人で2児の母リンゼイ・プラスコ・フラックスマンさんは、夫ジョエル・プラスコさんに新しいナニー(子守り)でアフリカ系アメリカ人のジゼル・モーリスさん(44歳)に対する人種差別ともとれるメッセージを電話で送った。
それは「NOOOOOOOOOOO ANOTHER BLACK PERSON(えーっ、また黒人なの)」というものだったが、実はリンゼイさん、ジョエルさんにではなくジゼルさんに送っていた。夫から返信がないことを疑問に思い、リンゼイさんは再度同じ内容のメッセージを送ったが、これもジゼルさんに届いた。ナニーとして働き始めた初日に、いきなり不快な内容のメッセージを2通も雇い主から受け取ったジゼルさんは、リンゼイさんが送信先を間違えていることを確信した。
その後、自分のミスに気付いたリンゼイさんは気まずく感じたのか、ジゼルさんをたった1日で解雇した。1日分の賃金は渡されたものの、解雇の理由は「不快に感じた」というものだった。なんら悪いことをしたわけでもなく解雇されたジゼルさんは、裁判ではなくあっせん制度を利用した話し合いで解決を試みたがうまくいかず、元雇用主に対して法的措置を取ることにした。
半年間ナニーとして雇用される予定だったジゼルさんは、1日350ドル(約39,800円)の賃金を貰う約束になっており、その半年分にあたる63,000ドル(約720万円)を得ることが不可能になったとして、現在は一家に損害賠償を請求している。ジゼルさんはメディアに、証拠となるリンゼイさんからのメッセージを見せながら「人種差別に他ならない」と怒りを露わにした。しかしジョエルさんは妻を擁護し、このように反論している。
「妻は出産してまだ2か月で、とても大変な時期だった。あのようなメッセージを送ったが、差別するつもりじゃなかった。妻は人種差別主義者ではないし、もちろん私も違う。こちら側のミスとはいえ、相手側は失礼な態度に出た。だから子供の面倒を見させることはもう信用できないと思い、解雇しただけだ。それに最初から契約書などなかったし、彼女には何の借りもない。これは単なる強請だ。私は何百万ドルも払うつもりなど更々ない。」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義でもない
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 18時41分
-
「人種の壁」を超えたヒーローたち...大谷とジャッジが示した「多様性の理想」
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月14日 19時0分
-
米黒人に人種差別メッセージ送る 「奴隷捕獲人に迎えに行かせる」
共同通信 / 2024年11月11日 16時42分
-
米国民らに奴隷制度想起の偏向テキスト、政府と州当局が調査
ロイター / 2024年11月11日 12時32分
-
南アフリカに白人だけの街が存在する!? アパルトヘイトから30年も人種問題が生み出した特異な自治地域を解説
ニコニコニュース / 2024年11月2日 17時0分
ランキング
-
1焦点:戦闘員数千人失ったヒズボラ、立て直しには膨大な時間とコスト
ロイター / 2024年11月30日 7時52分
-
2英下院「安楽死」法案可決 国民7割以上が支持
共同通信 / 2024年11月29日 23時47分
-
3ロシア軍の死者数、8万人を上回る 英BBCなど
日テレNEWS NNN / 2024年11月29日 21時18分
-
4日本人男児刺殺の男を正式に逮捕 中国警察、殺人容疑で
共同通信 / 2024年11月30日 12時41分
-
5低所得者向け賃貸住宅・駐車場にポルシェやBMW…韓国SNS炎上「富裕層が安い住宅、不公平」
KOREA WAVE / 2024年11月30日 7時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください