【海外発!Breaking News】妻と義母に「自分はがん」と偽り金を騙し取り、アメリカ旅行を楽しんだ男(英)
TechinsightJapan / 2018年10月17日 21時0分
出会った時から「自分はがん」と恋人に嘘をついて結婚、さらに「余命わずか」という嘘を重ね、アメリカでの治療費と称して妻の母から金を騙し取った男。後に詐欺罪で逮捕となるも、下された判決は執行猶予付きという甘いものであった。被害者の元妻とその母親は「あの男は私たちの人生を盗んだも同じ」と怒りを露わにしている。『BBC News』『The Sun』などが伝えた。
英レスターシャー州レスターに住むルーシー・ウィチャードさん(31歳)が、デイヴィッド・キャロル(35歳)に出会ったのは2006年のことだった。その時、既にデイヴィッドはルーシーさんに「自分は白血病を患っている」と嘘をついており、騙されているとは全く知らなかったルーシーさんは2011年にデイヴィッドと結婚した。
結婚後、デイヴィッドはルーシーさんに白血病と偽るだけでなく、前立腺がんや胃がんまでも患っていると嘘をついた。しかし病院での化学療法にはルーシーさんの同行を許さず、治療を受けていると話す夫に経過を尋ねても、デイヴィッドは「信用してくれないなら結婚を続けて行くのは無理。君のもとを去るしかない」と理にかなわぬ言葉を投げかけて脅したり、「病院では自分が感情的になりやすいから君を巻き込みたくないんだ」などと言い訳をしていたという。
妻と家族を騙し続けていたデイヴィッドは、2015年にルーシーさんの母リンダ・エックレスさんに「余命5~10か月ほどしかない」と末期がんであると嘘をつき、アメリカでの治療を受けるしか方法はないと泣きついた。未亡人のリンダさんは、自分の娘までもが若い年齢で未亡人になってしまうのはあまりにもいたたまれないと、なんとかして娘の夫を助けたいと思った。そこで、アメリカでの治療の足しにしてほしいと亡き夫バーナードさんが残してくれたお金の一部2,000ポンド(約29万円)をデイヴィッドに差し出した。
しかしデイヴィッドがアメリカに行くと、ルーシーさんとリンダさんは疑いを抱き始めた。そもそもデイヴィッドは、リンダさんから騙し取ったお金でアメリカ旅行を楽しんでいただけであった。帰国後ルーシーさんは夫を問い詰めたが、デイヴィッドはあくまでもシラを切り通し、加えて自分の職場の友人に医師のふりをさせてルーシーさんに電話をかけさせた。この時点でルーシーさんは「私たちの結婚生活は終わった」と悟り、2人は2015年に離婚した。
離婚後、デイヴィッドはレスターのラグビークラブに参加し、チームメイトにも白血病や心臓疾患があると偽って同情を集めていたようだ。クラブのメンバーらはマラソン参加を予定していたデイヴィッドのサポートのために2つのチャリティ基金イベントまで開催し、寄付金を集めていたこともあった。
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