【海外発!Breaking News】虐待されたグレート・デーン 飢えに耐えかね自分の脚をかじる(米)
TechinsightJapan / 2018年12月9日 21時0分
このほど、米サウスカロライナ州で大型犬グレート・デーンを虐待していたカップルが逮捕された。犬は長期間水や餌も与えられず縛り付けられ、ついには自らの脚をかじるほどの状態だった。救助・保護した施設スタッフは「これまでの中でも最も酷いケース」と怒りを露わにしている。『WBFF Fox45』『The Sun』などが伝えた。
サウスカロライナ州ウェア・ショールズに住むジェシカ・ジェイムズ(32歳)とスカイラー・クラフト(38歳)は、飼っていたグレート・デーン“ルシファー”(6歳)を家の外の金属製ポールにランナーケーブルで縛り付け、長期間餌や水を与えず放置していた。
11月19日、近隣住民から通報を受けたウェア・ショールズ警察がこの家を訪れると、フェンスの向こうに痩せ細り骨が浮き出た状態の黒のグレート・デーンの姿を見つけた。右後ろ脚の怪我は、飢えを凌ぐためとランナーケーブルから自由になるために、ルシファーが自分の脚をかじったことでできたものだったようだ。
警察は、現場ですぐにジェシカとスカイラーを逮捕。ルシファーは動物保護施設「Noah’s Arks(ノアの箱舟)」に保護された。警察の取り調べに対しジェシカは、ルシファーがフェンスを飛び越えたためケーブルで縛ったと話した。しかし放置期間については矛盾する供述をし、怪我についても「獣医にかかる経済的余裕がなかったために自分たちで治療を試みた。放置し続けていたわけではない」などと言い訳をした。警察はルシファーのそばに餌や水のボウルが全くなかったことから、長期にわたり放置され虐待を受けていたとみている。通常グレート・デーンの平均体重は63.5kgほどとされているが、救助された時、ルシファーの体重はわずか31.7kgほどだったという。
現在、犬はルシファーから“ルーク”と名付けられ、Noah’s Arksの保護下に置かれている。同施設のサイトには救助後のルークの様子が綴られているが、救助直後の衰弱ぶりは施設スタッフも「これまでいろんな虐待に遭った犬を見てきましたが、その中でもルークは最も悲しく酷いケース」と言うほどの状態だった。
「衰弱が激しく、たった2歩前に踏み出すことさえも精一杯の状態で、目は落ち窪み鼻も目も感染症を患い、その日のうちに死んでしまうのではないかと思うほどでした。右後ろ脚は深刻な感染症に罹っていて何度も獣医を行き来しました。最初、ルークはとても怯えて落ち着かなかったので、私たちは2日間ほど病院からリハビリセンターへ連れて行きました。スタッフと数時間一緒に過ごすうち、ルークはリラックスし始め恐怖も和らいだようです。ただ、脚の怪我は治療を施しましたが、やはりこれ以上の感染症の広がりを防ぐためにも関節から上部分も切断することがベストだと思いました。術後、脚はおそらく心配ないでしょう。でも、ルークは腸にも問題を抱えていて頻繁に下痢をしています。幸いにも、生体組織検査では体内にがんなどの深刻な病気は見つからず、このような体調になっているのはやはり長期の飢餓状態が続いたことが原因のようです。今は治療薬で下痢を抑え、良質の餌を与えてルークの体内カロリーを増やすよう努めていますが、この先も慢性的な低栄養状態にある者に急激に栄養療法を始めることで発症するリフィーディング症候群がルークにも起こる可能性があるので、注意深くケアしていくことが必要です。」
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