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【海外発!Breaking News】5歳男児を餓死寸前にした継母、16歳息子の通報で逮捕 28年の懲役刑に(米)

TechinsightJapan / 2018年12月16日 11時20分

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児童虐待事件を耳にするたび、幼い子供たちの悲痛な叫びが聞こえてくるようで居たたまれない気持ちになる人は少なくないだろう。このほど、米テキサス州で4年前に起こった虐待事件の裁判が行われその全容が明らかになったが、当時5歳の男児が受けた傷はあまりにも深いものだった。『Houston Chronicle』『abc13 News』『The Sun』などが伝えている。

2014年3月、テキサス州ハリス郡スプリングにある一家で起こっていた児童虐待を同郡警察に通報したのは、虐待をしていた母親の当時16歳になる息子だった。

6児の母タミー・ブレイメイヤー(37歳)は、夫ブラッドリー・ブレイメイヤー(24歳)の連れ子であるジョーダン君(当時5歳)を階段下にある露出した釘や配線が散らばった窮屈な戸棚スペースにマットレスを敷いただけの状態で押し込め、オムツをはかせてほとんど食事も与えず放置していた。ジョーダン君は、タミーの実子らと同じようにテーブルで食事をすることは許されず、一日に食パン1枚のみを与えられていただけで、食べるのが遅いと取り上げられるという虐待を受けていた。また実父のブラッドリーからも、家に誰かが来る時には薬を飲まされて静かにしているよう命じられるなど、ジョーダン君は両者から虐げられていたのだ。タミーの息子は、「誰かがジョーダンの頭を壁に叩きつけ、テーザー銃を当てていた」と通報時に警察に話している。

実は、2014年の1月にもCPS(児童福祉サービス)は一家を訪問していたが、タミーとブラッドリーは職員を避けるかのような態度を取っていた。2月の訪問時にジョーダン君と会うことができた調査員は、「ジョーダン君を撮影し話を聞いたが、特に健康状態が悪いとは感じられなかった」と述べている。そこから通報までの1か月間に、ジョーダン君の健康状態は急速に悪化したようだ。

通報を受けて警察が駆けつけた時には、タミーやジョーダン君は家から姿を消していた。この時、妊娠6か月だったタミーは警察が来ると知って急遽ジョーダン君を家から連れ出し、ハリス郡ハンブルにあるモーテルへ身を隠していたのだ。しかしタミーの携帯電話を追跡し警察が現場へ急行、タミーと一緒にいたジョーダン君を保護した。

ジョーダン君の身体には打ち身や痣がいくつも見られ、体重はわずか13kgと深刻な栄養失調状態にあった。すぐに救急車でハンブル病院に運ばれたが、骨と皮だけになった姿を見た医師は「まるでホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺)の生き残りのようだ」と驚き、「深刻な身体的虐待および習慣的な飢餓を抱えているため、発見が遅れれば数日以内には亡くなっていただろう」と話した。

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