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【海外発!Breaking News】ジェームス・バルガー君事件を遺族に無断で映画化 監督に批判の声相次ぐ(英)<動画あり>

TechinsightJapan / 2019年1月8日 6時0分

同番組に出演し、司会者らから「なぜ被害者遺族の許可を求めなかったのか」と聞かれたラム氏は、このように答えている。

「もちろん事前に連絡することを考え、とても悩みました。ですが連絡していればきっと反対されただろうし、この作品は完成しなかったと思います。被害者遺族の方々には大きな同情を寄せていて、彼らが乗り越えなければならなかった苦悩を思うと私も胸が痛む思いです。私の作品は彼らに更なる苦悩を与えるために作ったのではありません。きっと遺族にとって、この作品を見るのはとても辛いことでしょう。作品の中で、私は犯人の少年らを人間味のあるものとして描いていますが、これも被害者遺族にとっては不快でしかないと思います。同じことが私や他の誰の身に起こっても、きっとジェイムズ君の両親と同じ気持ちになるでしょうから。」

ではなおさら、なぜジェイムズ君の両親に許可を求めなかったのだろうか。ラム氏の出演にあたり、『Good Morning Britain』側はジェイムズ君の母デニースさんに連絡を取り作品について話を聞いたところ、「(映画について)一度も連絡をもらっていないし、許可も求められていない」と不快感を露わにし激怒していたという。ラム氏は「捜査官がジェイムズ君の衝撃的な死について2人の少年を追及している時、少年らが泣きながら自分たちの親を求めるシーンなど、映画は当時の警察のインタビュー記録からの引用でほぼ完全に構成されている」と語っているが、当時少年2人を逮捕し捜査にあたった元刑事局長アルバート・カービー氏は「作品は忠実さに欠け、調査の描写がどれほど正確かということについては疑問だ」と言及。また、「母親や家族だけでなくこの事件に関わった全ての人々への影響を考慮せずに作成され、誠実さに欠いている」と苦言を呈している。

ラム氏はTV出演時、このように弁明ともとれる発言をしている。

「この作品では、少年2人への人間的な同情を引き出そうというのが目的ではありません。このような凶悪事件から私たちは教訓を学ぶ必要があると思ったのです。世間は犯人が10歳の男児であるという事実にショックを受け、どう対応していいかわからないところがあったと思います。社会が理解しようとして結論付けたことは、彼らが人間ではなく悪魔だということでした。でもそれは非常に単純化した答えだと思います。彼らは頭に角が生えている邪悪なモンスターではなく、恐ろしい事件を起こした10歳の少年たちなのです。多くの人が彼らに人間味を持たせるのは間違っていると思うかもしれませんが、その事実を受け入れることでなぜそのような罪を犯してしまったのかという心理を理解することができるのではと思ったのです。」

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