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【海外発!Breaking News】死期を悟った小学校校長 生徒に手紙を遺す 「どんな困難も信じる心で前進して」(英)

TechinsightJapan / 2019年1月21日 21時10分

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先月19日、イギリスの小学校で校長先生をしていた女性ががんで亡くなった。それから約1か月を経て行われた葬儀には、学校関係者など約700人が駆けつけ、教師として生涯を捧げた故人に最期の別れを告げた。

サマセット州バースのセントアンドリュース・チャーチ・スクールの校長をしていたスー・イーストさんは昨年12月19日、58歳の生涯を終えた。がんで入院治療を受けていたスーさんだったが、短期間で病状は急激に悪化。死期を悟ったスーさんは、亡くなる直前に生徒たちに一枚の手紙をしたためていた。

「クリスマスを一緒に過ごすことができなくて本当に残念でなりません…。私はもうすぐこの世を去ります。この手紙で、素晴らしい全ての生き物たち(creatures)にお別れをさせてくださいね。」

「セントアンドリュースは本当に素敵な学校で、私は素晴らしい子供たちにも恵まれました。仕事がこんなに楽しいなんて、思ってもみないことでした。たくさんの喜びと友情をありがとう。」

「私はもうすぐ新しい冒険の旅に出ます。小さな小舟(コラクル)に乗って、天使が待つ場所に向かう自分の姿がはっきり見えるのです。C・S・ルイスの小説『朝びらき丸 東の海へ(The Voyage of the Dawn Treader)』に出てくる、美しい最後のシーンに自分を重ねているんですよ。私は小舟に乗って水平線の彼方へ旅立つのです…。」

「さようなら、みなさん。親愛なるセントアンドリュースの家族たち、どんなに困難なことがあっても信じる心をもてば前に進むことができる、“妖精の粉(fairy dust)”があることを忘れないで下さいね。」

スーさんが亡くなった日である12月19日に書かれたお別れの手紙は、12月中に学校でシェアされた。学校からはスーさんの症状が急激に悪化し手の施しようがなくなったこと、それでも穏やかに亡くなったことが生徒や保護者らに伝えられた。

そして今月16日、バース寺院(Bath Abbey)で行われた葬儀には学校のスタッフ、生徒や保護者だけでなく、スーさんのかつての教え子など約700人が詰めかけ、在りし日のスーさんを偲び、お別れの歌を捧げた。

式では、同僚がスーさんの人となりを「究極の友であり、究極の同僚。聡明で、何事も一生懸命でした。映画『スタートレック』に出てくるキャプテン・カークのような人でした」と語ると、生徒らは「楽しくて、皆に愛され、エキゾチックで、輝いている、最高の先生でした。親切で、思いやりがあって、自分自身を信じることを教えてくれました。そして“妖精の粉”を至る所に撒いていってくれたのです」とスーさんに賛辞を述べた。

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