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【海外発!Breaking News】病や怪我で体の一部を失った人々に無償で3Dタトゥーを施す男性(米)

TechinsightJapan / 2019年1月26日 14時0分

【海外発!Breaking News】病や怪我で体の一部を失った人々に無償で3Dタトゥーを施す男性(米)

病を克服したり事故で奇跡的に一命を取りとめたとしても、体の一部が失われることになれば、その辛さを抱えて生きていくことは決して容易ではないだろう。このほど米イリノイ州で、がん克服者や事故の怪我で体の一部を失った人々に無償で3Dタトゥーを提供する男性のニュースが『The Sun』『Metro』などで報じられた。

イリノイ州ヘッカーに住む3児の父で、タトゥー店「Eternal Ink(エターナル・インク)」を経営しているエリック・カタラーノさん(38歳)は、乳がんを患い乳房切除術を受けた人や事故で体の一部の切断を余儀なくされた人々に無償でタトゥー施術を行っている。

エリックさんのタトゥーは、まるで立体のように見えるハイパー・リアリスティック(超現実的)な3Dタトゥーで、この施術を始めたのは2010年のことだった。祖母のメアリーさんが、乳がんを患い克服したことがきっかけとなり、乳がんへの注意喚起を促すために始めたのだが、エリックさんは3Dの乳首を施術する技術を素早く身につけ、5~6年にわたって乳がん克服者を助けるために無償で3Dの乳首施術をしているという。

「乳房切除術を受けた多くの女性は、乳首のタトゥーを望んでいました。そこで具体的に乳首を表現する方法として、皮膚の下に専用の土台を埋め込んでシリコンの乳輪と乳首が皮膚上に浮き上がっているかのように見せるマイクロダーマル・インプラントを取り入れたのです。この5~6年で約1,500人の女性にタトゥーを施術し、3Dの乳首施術は75組ほどしました。がんの苦しみや事故の痛みなどに耐えてきた人たちは、体の一部を失うという辛さも抱えているわけです。これまで十分苦しんできた人たちから、私はお金を受け取ることなどできません。」

将来、さらに進化した人工のインプラントを自分で生産する計画を立てているというエリックさんは、既にジョージア州アトランタにあるエモリー大学の教授と特許やデザインなどの最終調整に入っており、手頃な価格で痛みのない、本物そっくりで現実的な乳首と乳輪を持つことができる選択肢を世界中の女性に与えたいと願っている。

「医学の大きな進歩に関わらず、乳房再建手術の選択に関しては社会はまだ長い道のりを抱えていると私は思います。乳房切除後の乳房再建のオプションは、悲惨といってもいいくらいです。ほとんどの場合、訓練を受けていない看護師や外科医が乳首や乳輪のタトゥーを行っています。乳首を再建しようとすれば高価な皮膚移植手術を受けることもできますが、痛みを伴い、血流が悪かったりすると皮膚の一部が壊死して乳房がしぼんでしまうなどの合併症が起こることも多々あるのです。」

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