【海外発!Breaking News】シーシェパード 「一度使うプラスチックは永遠に海の生物を苦しめる」3D広告で警告
TechinsightJapan / 2019年3月23日 14時50分
1977年に国際環境保護団体グリーンピースを脱退したカナダ人により設立され、自らを海洋生物保護のための国際非営利組織の海洋環境保護団体と称する「シーシェパード」。海賊旗を模した旗からもうかがえるように、その過激な活動が知られるところだが、海とその生物を守ろうとする彼らの断固たる姿勢に疑いの余地はない。このほどそのシーシェパードが、強烈なインパクトを放つ3D広告でプラスチックの廃棄による危険性を警告した。『The Sun』『Metro』などが伝えている。
空腹のあまりプラスチックのゴミ袋を噛む痩せたホッキョクグマや、胃の中から大量のビニール袋が発見されたクジラの死骸など、痛々しい海洋生物のニュースが度々報じられているが、それらが人間によるプラスチック廃棄が原因で起こった深刻な海洋汚染であることは明らかだ。現在、少しでもそのプラスチック消費を減らそうと様々なリサイクル活動が行われる一方で、ボランティアや環境保護団体による海岸のゴミ拾いなど積極的な自然保護活動が盛んだが、大量に廃棄されたプラスチックはまだまだ海の生き物を苦しめ続けている。
このほど、シーシェパードは国際的規模のインタラクティブ・エージェンシー「Tribal Worldwide(トライバル・ワールドワイド)」ブラジル支部と広告代理店「DDB」グアテマラ支部の協力を得て、共同キャンペーンとして見る者の視覚に強烈に訴えかける3Dイメージを作成した。
サンパウロにある「Notan Studios(ノータン・スタジオ)」で作成されたこの広告は、海洋生物であるアザラシや海ガメが頭にプラスチックのビニール袋を被って悶えている3D画像で「あなたが一度使うプラスチックは、永遠に海の生物を苦しめることになるのです」というメッセージが添えられている。今回のキャンペーンではプラスチックの使用量を減らす方法についての役立つヒントも提供されているとのことで、Tribal Worldwideサンパウロのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター、ギガ・ジャコモ氏(Guiga Giacomo)は、次のように話している。
「不幸にも小さな思いやりのない私たちの行為が、気付かないうちに自然にとても大きなダメージを与えてしまっているのです。このキャンペーンでは、簡単な方法でこのような酷い事態が発生するのを防ぐことが可能なのだということを可能な限り多くの人に認識してもらい、改善していくことを目的としています。」
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