【エンタがビタミン♪】ゆずの原点は“弾き語り” 黒木華や宮野真守が青春時代を思い出し「頑張るぞという気持ちになる」
TechinsightJapan / 2019年7月14日 20時42分
ゆずが挑戦した日本史上初“弾き語り”ドームツアー『ゆずのみ~拍手喝祭~』は5月11日の愛知・ナゴヤドームから始まり7月7日に福岡ヤフオク!ドームでファイナルを迎え、およそ2か月で全国4カ所8公演を完走した。会場にはドームツアー開催全日の5月10日にリリースした『SEIMEI』のジャケットビジュアルに登場する「YUZZDRASIL(ユズドラシル)」のオブジェがステージ中央にそびえ立つ。およそ30mに及ぶ逆さの大樹は、「生命の起源=ルーツ」である根っこが宙に浮き「さまざまな実=メッセージ」を実らせながら幾重の時代、日々をつないでいくというコンセプトとともに「ゆず」⇔「集まってくれた皆」の繋がりも表している。
前半は北川悠仁と岩沢厚治がギターを抱えて「路上時代」さながらの弾き語りをメインに進行した。福岡のセミファイナル公演では3万人超の観客を左右で「ゆ」エリアと「ず」エリアに分けて、楽しく合唱する感覚は弾き語りならではのものだろう。
また4曲目で北川が「じゃあ夏の歌を」と切り出し「早くも?」と思わせながら、日替わり曲で『センチメンタル』さらに『ひだまり』を披露すれば、終盤に入ってからはいきなり「疲れたから皆で歌って」と『サヨナラバス』を振って観客だけに歌わせたりととにかく身軽だ。
進行を工夫して中盤からは弾き語りを中心に置きながら「映像」「音響」「照明」技術を駆使して様々なステージ展開で飽きさせない。北川が「2人だけでけっこう頑張ってるでしょ!」とアピールするように、バックバンドを入れずに表現できることは全て挑戦したようなライブだった。
本編クライマックスを『夏色』で盛り上げてからライブテーマの『SEIMEI』で感動のエンディングを迎え、アンコールで『栄光の架橋』を大合唱してさらに『少年』を披露すると、MCで北川が昨年の全国アリーナツアーで7月7日・8日に予定していた広島公演が西日本豪雨の影響で中止になったことを振り返る。
広島公演は代わりに10月10日・11日に弾き語り2DAYSライブが行われたが、実は今回の福岡公演も前日まで豪雨により熊本や宮崎、鹿児島など九州各地で大きな被害が起きており、昨年のことを思い出したという。
「いろいろ大変なことがあるけれど、僕らも2人で何とか乗り越えて皆に音楽を届けようと頑張ってきました」―そのような趣旨を話す北川の横では、岩沢がじっと聞き入っていた。
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