【海外発!Breaking News】「もう飼えない」飼い主に拒絶されるも、200キロ歩き戻ろうとした犬(露)<動画あり>
TechinsightJapan / 2019年7月24日 5時25分
犬は無条件で飼い主に愛情を注ぐと言われるが、このほどロシアで、飼っていた犬を購入先の犬舎のオーナーへと送り返した人物がいた。しかし犬は、そんな飼い主でも会いたい一心で200キロの道のりを歩いて帰ろうとしたのだ。『Siberian Times』『Mirror』などが伝えた。
ロシアのノヴォシビルスク在住でブルマスティフを飼育しているアッラ・モロゾワさん(Alla Morozova)は、生後5か月のメスのブルマスティフをクラスノヤルスクに住むカップルに売り、子犬を託すことにした。
子犬はそのカップルに“マル”と名付けられて飼われていたが、半年が経つとアッラさんに「アレルギーがある」との理由で「もう飼うことができないため、マルを返したい」と連絡した。
実はアッラさん、送り出した子犬について「もし犬が飼えなくなった時は必ず連絡するように」と約束を交わしていた。そしてマルはシベリア横断鉄道の貨物列車に乗り、その間は鉄道係員が世話をすることでノヴォシビルスクまで送り返すこととなった。
ところがマルを乗せた列車がクラスノヤルスクを出発して200キロほど先のアチンスク付近にある小さな駅に停車した時、マルは脱走してしまった。その時に対応した鉄道係員は「犬はドアにジャンプしてハンドルを開け、弾丸のように外に飛び出したため、そばにいた車掌が列車から転落しそうになりました。そして犬は、そのまま森の中へと消えて行ったのです」と話している。
鉄道係員はマルを飼っていたカップルに連絡し、彼らからアッラさんに連絡が入った。アッラさんはマルの安否を思うと居ても立っても居られない状態だったが、ノヴォシビルスクからアチンスクまでは600キロ以上も離れているため、カップルにアチンスク付近でマルを探すように依頼した。しかし彼らはそれを断り、電話を切ってしまったのだ。
アッラさんは当時のことについて、後にこう明かしている。
「憤慨するしかありませんでした。マルが行方不明にもかかわらず、彼らは『大丈夫なんじゃない』といった感じで全く動揺もなかったのです。それが彼らの答えでした。『犬を列車に乗せて送ったから、もう関係ない』とでも思ったのでしょう。」
アッラさんはマルの情報を載せたリーフレットを作って配布し、ネットで情報提供を呼びかけてマルを必死で探した。そして2日後、マルは逃げた場所から200キロ離れたカップルの住む町の鉄道の盛り土の上で、ボランティアの人達によって発見された。マルは自分を手放した飼い主のもとへと戻ろうとしたのだ。
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