【海外発!Breaking News】生後7か月で「余命6時間」と宣告された女児、もうすぐ1歳に(米)
TechinsightJapan / 2019年8月16日 21時46分
![【海外発!Breaking News】生後7か月で「余命6時間」と宣告された女児、もうすぐ1歳に(米)](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/japantechinsight/japantechinsight_629021_0-small.jpg)
心臓疾患を持って昨年8月に誕生した女の子は、生後7か月の時に心停止に陥り、脳に損傷を受けた。家族は生命維持装置を外す決断までしたが、医師から「余命6時間」と言われたその子がもうすぐ1歳を迎えようとしている。米メリーランド州に住む女の子の母親が、これまでの歩みと母親としての思いを『Fox News』『ABC7 News』などに語った。
メリーランド州ボルチモア在住のフィーニックス・ダヴァインちゃん(Phoenix Da’Vine)は昨年8月25日、両大血管右室起始症という先天性の心臓疾患を持って誕生した。この病気は肺にたくさんの血液が流れ、心臓が全身で必要とするだけの血液を十分送り出せなくなるため、身体の中の酸素が不足し心不全を起こしやすくなる。
フィーニックスちゃんの容態は深刻で、生後10日目の9月4日には肺動脈絞扼術(PAバンディング)という肺への血流を抑える手術を受けた。この手術では心臓から出る主肺動脈にリボン状のテープが巻かれたが、フィーニックスちゃんの心臓はこれに耐えられず、10月30日にはテープを取り除く手術が行われている。
その後は何とか安定していたものの今年3月下旬、生後7か月になったフィーニックスちゃんは鼻から大量に出血し、心停止に陥った。そして必要な酸素が供給されなかったことにより脳に損傷を負い、小さな身体には生命維持装置が施された。
母親のモニークさんはのちに、医師からある決断を迫られた。モニークさんはその時の葛藤を次のように明かしている。
「このまま生命維持装置に繋がれているだけの人生を選ぶか、それとも外すのか、医師に尋ねられたのです。医師には『このまま生きていても質の高い人生を送ることはできないだろう』と言われたのですが、悩み苦しみました。」
「ある日、小さなフィーニックスに『もう疲れちゃったのかな』と訊ねました。するとフィーニックスは、顔を動かして私を見たのです。その時に『ああ、この子は闘いに疲れ切ってしまっているんだ』と思ったのです。」
「悩みに悩んだ末、私たちはフィーニックスとの別れの準備を始めました。重い決断でした。『天国からママを見守っていてね。あなたのことは一生忘れないわ』とメッセージを書いて渡してくれた看護師さんもいました。医師からは『生命維持装置を外した場合の余命は6時間』と聞かされていたので、心の準備はできていました。そして4月、フィーニックスの生命維持装置は外されたのです。」
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