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【海外発!Breaking News】スノードームがレンズ代わりとなり太陽光を集光、ギフトショップで火災発生(米)

TechinsightJapan / 2020年12月27日 18時39分

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冬の時期になるとインテリアにスノードームを飾る家もあるだろうが、このほどアメリカでスノードームによってギフトショップが火災に見舞われ、一時休業に追い込まれてしまった。消防署の調べによると、スノードームがレンズ代わりとなって太陽光を集めてしまい発火したという。『New York Post』『KCTV5 News Kansas City』などが伝えている。

今月22日の午前9時30分頃、米ミズーリ州カンザスシティのショッピングモールで火災警報器が鳴り響き、付近一帯が騒然となった。理髪店に勤務するジョシュ・ギルバートさん(Josh Gilbert)は、隣のギフトショップ「ニュー・ダイム・ストア」から煙と炎が立ち上っていることに気付いた。

ジョシュさんは、炎が理髪店に燃え移る前にギフトショップのガラス窓を割って中に入り、消火活動にあたった。その間に理髪店の他の従業員が隣接した宝石店に火事が起きていることを伝え、宝石店のオーナーは消火器を持ってジョシュさんの消火活動に加わった。

最初に消火活動にあたったジョシュさんは、当時のことを次のように振り返っている。

「まずハンマーを使ってガラスを割り、中に入りました。(緊急通報番号の)911にはうちの女性従業員に電話をしてもらい、私たちはゴミ箱に水を溜め、燃え盛る炎にかけて消火にあたりました。」

幸いにもジョシュさんたちの素早い行動のおかげで、消防隊が到着する前に鎮火した。一方で出火当時、ギフトショップのオーナー、キンバリー・ハリスさん(Kimberly Harris)は自宅にいたそうで、オープン前だったこともあり店には誰もいなかったという。

キンバリーさんは、メディアのインタビューで店の消火にあたったジョシュさんらに対して感謝の意を次のように述べた。

「消防隊が来るまでの間にジョシュさんたちの消火活動がなかったら、本当に大変なことになっていました。彼らがすかさず行動を起こしてくれたことに本当に感謝しています。」

のちに消防署の調べにより、出火原因はスノードームによるものだと判明した。ギフトショップの窓から差し込んだ太陽の光が店内に展示していたスノードームに当たり、レンズの役割をして太陽光を集光し、高温を作り出したことで発火したそうだ。

日本では同様の事故を「収れん火災」と呼んでいるが、今回のギフトショップの火災のようなケースは決して珍しいことではないようだ。日本の消費者庁が今年11月に発表したところによると、2010年4月から2020年9月までに収れん火災に関連する事故情報が20件ほど寄せられたという。

収れん火災は冬場に多く、この時期は太陽の高度が低くなることから部屋の奥まで日差しが差し込み、室内に置いてある凹凸状の鏡やガラス玉、水の入ったペットボトルに太陽光が当たって収れん火災に繋がるケースが少なくないとのことだ。

今回、火災に見舞われたギフトショップは稼ぎ時であるクリスマスの2日前から営業できなくなり、また商品が売り物にならなくなったことでかなりの損害を受けたという。

画像は『KCTV5 News Kansas City 2020年12月25日付「Sun reflecting in snow globe sparks fire in store front window」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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