【海外発!Breaking News】出産間近の猫を自分の小屋に招き入れたピットブル その後一緒に過ごすように(メキシコ)
TechinsightJapan / 2021年1月20日 21時47分
攻撃的で気性が激しい危険な犬―ピットブルにそんな印象を持つ人も多いだろう。このたびメキシコからネガティブなピットブルのイメージを覆すようなニュースが届き、多くの人を笑顔にしている。
メキシコのバハ・カリフォルニア州ティフアナで歯科医院を経営するホアン・ホゼ・P.フロレスさん(Juan José P. Flores)は、オスのピットブル“ハデス(Hades)”を飼っている。
昨年3月末のこと、ホアンさんが自宅でくつろいでいると裏口の戸を激しく叩く音に気付いた。「最初は人だと思ったんだ。でも行ってみるとハデスだったことがわかってね。ドアを叩く音が尋常ではなかったので、何事かと思ったよ」とホアンさんは当時を振り返る。
実はハデス、ホアンさんに犬小屋の中の“あるもの”を見せたかったようで、ホアンさんが近づくと意外な“訪問者”の姿があった。
ホアンさんは「ハデスの小屋の中にいたのは、近所の野良猫だったんだ。普段はシャイな猫でなかなかそばには寄ってこないんだけどね。お腹が空いているとかわいそうだから、よく餌をあげていたんだよ」と語り、こう続けた。
「よく見ると野良猫は妊娠していてね。赤ちゃんを安心して産める場所が必要だったんだ。ハデスはそれに気付いたのか、その猫を自分の小屋に招き入れて私に知らせたんだ。驚いたね。」
ホアンさんによると、ハデスは猫のお産が始まるとブランケットを持ってきて小屋の入り口のところに置き、すぐそばで待機したそうだ。そしてまるでその猫に「大丈夫だよ」とでも言うように、2匹の赤ちゃんが誕生するのを見守っていたという。
ホアンさんはその後のハデスの様子について、次のように語っている。
「ハデスはまるで自分が父親だとでも思っているかのようでした。私たちはお産が終わると、猫たちの安全を考えて自宅に迎え入れたのですが、その後ハデスと母猫との間には美しい友情が生まれたのです。私たちはその猫に“ニコール(Nicol)”と名付けました。」
「ハデスは猫たちがいつもそばにいるのがわかって安心したようで、ニコールは子供たちの世話が終わるとハデスと一緒に過ごすようになったのです。」
「出産から数か月後、2匹の赤ちゃんは新しい飼い主が見つかりましたが、ニコールはずっと私たちと一緒です。」
「ピットブルは危険だとか、怖いと言う人がいますが、それは個体によって違います。ハデスは見返りなど求めずにニコールを助けた優しい犬ですよ。」
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