【海外発!Breaking News】人と目を合わせなかった犬、安楽死寸前のところを保護され心を開く(米)
TechinsightJapan / 2021年8月19日 6時0分
つらい過去があったのだろうか…人と目を合わせようとせず、数々の健康問題を抱えて安楽死寸前だった犬が今年1月、「運命を感じた」という飼い主に保護され一緒に暮らし始めた。それから約7か月、うつろな目をしていた犬は、全く別の犬であるかのように生まれ変わった。
米ワシントン州シアトルに住むチェルシー・エリザベス・コーサートさん(Chelsea Elizabeth Cossairt)は今年1月、オンラインでメス犬の保護犬“クレメンタイン(Clementine、3)”の写真を目にした。写真はとても小さなものだったが、チェルシーさんはなぜかその犬に心を奪われ、クレメンタインが保護されている動物シェルターに「引き取りたい」とメールを送った。
クレメンタインが保護されたのはその数週間前でのことで、南カリフォルニアの街中をさまよっていたところを動物管理官が発見した。しかし数々の健康問題を抱えており、チェルシーさんから申し出があった2日後に安楽死がされることが決まっていた。
ギリギリのタイミングで届いた申し出に歓喜したのは、ワシントン州シアトルの動物シェルター「ジンジャーズ・ペット・レスキュー(Ginger’s Pet Rescue)」のスタッフで、居ても立ってもいられずにチェルシーさんに電話をかけて涙ながらにこう伝えた。
「ここ数週間、うちのシェルターには犬を引き取りたいとの申し込みが数百件はあったけど、クレメンタインに興味を持ったのはあなたが初めてよ!」
そしてチェルシーさんは、クレメンタインの当時の状況や、今後は長期でケアが必要になること、今の段階では先が読めないことなどについて改めて説明を受け、「私は誰かに捨てられたこの子の傷が癒えるまで、どんなことでもする」と決意を固めた。
その後、クレメンタインと面会して家族が待つ自宅に連れて帰ったチェルシーさんだったが、クレメンタインの心の傷は深く、目を合わせることができるようになるまで数か月を要した。
チェルシーさんはクレメンタインについて「人間を恐れ、絶対に誰とも目を合わせなかった。身体をいつも震わせ、家具の後ろに隠れたり、壁に向かって座っていたの。クレメンタインがこれまで一度も愛されたことがなかったことは明確だったわ」と明かし、当時の様子についてこのように述べた。
「クレメンタインが家で初めてぐっすりと眠ったのは2週間後だった。いつも絶望に打ちのめされたような、うつろな目をしていてね。私や彼の顔を決して見ることはなかった。私たちが近づいていったり、そばにいるだけで頭をうなだれ顔を伏せるのよ。壁に向かって座るのを止めるまで3か月かかったわ。」
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