【海外発!Breaking News】酸の臭いの嘔吐、ボタン電池誤飲の1歳男児「あと少し遅かったら命はなかった」(英)
TechinsightJapan / 2021年9月4日 4時0分
ボタン電池の誤飲事故がまた起きてしまった。英ロンドン郊外に住む1歳男児が先月末、床に落ちていたボタン電池を誤飲して現在も入院している。男児の母親が『The Sun』『The Mirror』などのインタビューに応じ、誤飲した際の症状や危険性などについて語った。
英ロンドン郊外ワトフォード在住の2児の母ホリー・フィリップスさん(Hollie Phillips、27)は先月25日、息子のラルフィー君(Ralphie)が床の上に落ちていた物を拾って口に入れるのを見た。
ホリーさんが「シリアルか何かかしら?」と思って見ていると、その数分後にラルフィー君は激しく泣き出し、噴水のように吐いた。
慌てて病院に息子を連れて行ったホリーさんだが、ラルフィー君は金属探知機の検査で異常が見られず、その日の夜には自宅に戻された。
しかしラルフィー君は泣くのを止めることはなく、無気力でよだれが過剰なほど流れ出た。また背中が曲がり、顔は血の気が引いて灰色に変わり、明らかに異常であることが見て取れた。
「これはおかしい」と思ったホリーさんは再び息子を病院に連れて行くと、レントゲン検査で胸の中にボタン電池が引っかかっているのが発見された。ラルフィー君はその後、救急車でケンブリッジのアデンブルックス病院に搬送され、26日早朝に2人の外科医が3時間をかけて喉からボタン電池を摘出した。
ホリーさんは当時のことを次のように振り返る。
「救急車の中でラルフィーは意識がなくなったり回復したりを繰り返していたの。私は『この子は私の腕の中で死んでしまうのではないか』と不安で仕方なかった。」
「実は26日はラルフィーの1歳の誕生日で。誕生日会を計画していたのに、お葬式のことが頭をよぎったほどよ。あと15分遅かったら、きっとラルフィーは生きていなかったでしょうね。」
「ラルフィーは生まれつき心臓に穴が開いていて、誕生後に手術をしているの。でも今回はどうなるのか全く先が見えず、あの時の手術よりも怖かったわ。」
なお手術は成功したものの、ラルフィー君は現在も入院中で、ボタン電池により気管と食道に損傷を受け、鼻の穴から胃まで管を入れて栄養を摂っている。
ボタン電池は誤飲して食道に停滞すると、早くて2時間で重度の化学やけどを引き起こし、誤飲後すぐに摘出されないと食道に癒着して放電し、粘膜に穴が開くなどして重症化する。
ホリーさんは「ボタン電池が家の中にあることを認識していなかった」と明かし、「同じことが繰り返されないように」と次のように注意喚起した。
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