【海外発!Breaking News】体外受精で赤ちゃんを授かった夫婦、DNA検査で親子関係認められず受精卵の取り違えが発覚(米)
TechinsightJapan / 2021年11月11日 6時0分
体外受精で授かった赤ちゃんが自分たちに似ていないことを不審に思い、DNA検査を行ったアメリカ在住の夫婦に衝撃の事実が明かされた。クリニックでの受精卵の取り違えにより、別の夫婦の子供を出産していたことが判明したという。『NBC News』などが伝えた。
米カリフォルニア州ロサンゼルス在住のダフナ・カルディナーレさん(Daphna Cardinale、43)は2019年9月、夫アレクサンダーさん(Alexander、41)との間に体外受精で授かった女児を出産した。
しかし赤ちゃんが自分たちに似ていないことを不審に思った2人は自宅でDNA検査を行った結果、自分たちと女児との間に親子関係は認められなかったという。
アレクサンダーさんは女児が生まれた時のことをこう振り返った。
「赤ちゃんを初めて見た時、私たち夫婦のどちらにも似ていないことにすぐ気付きました。病室ではその思いを振り払ったものの、何かがおかしいという感覚がずっと抜けなかったのです。体外受精で授かった子でしたし、周囲からも『どちらにも似ていない』『民族が違うようだ』などと言われ、疑惑はますます深まっていきました。」
またダフナさんも「私たちと娘は確かに違って見えましたが、自ら産んだ子に親しみを感じていました。だから夫には何も問題はないと伝え、そして自分自身に対しても納得しようとしたのです」と明かしている。
しかしそんな2人の気持ちに追い打ちをかけるようにある日、クリニックから「赤ちゃんの写真が欲しい」と連絡があった。そしてDNA検査を行った結果、女児が生後2か月を迎える頃に夫妻とは遺伝子的に親子関係が成立しないことが明らかになった。
弁護士に調査を依頼したところ、最終的に体外受精クリニックが業務委託していたラボ(受精卵培養室)で受精卵を取り違えていたことが確認され、ダフナさんには別の夫婦の受精卵が、ある女性にダフナさん夫婦の受精卵が移植され、2人の女児が1週間違いで誕生していたという。
そして2019年12月26日、ダフナさん夫婦は実子を育てていた夫婦に連絡を取り、同年12月31日に初めて実の娘と会うことになり、2週間後の2020年1月に2組の夫婦は正式にそれぞれの実子を迎え入れることになった。
アレクサンダーさんはその時の状況についてこう語っている。
「本当にあり得ない悪夢で、家族全員に精神的な負担を強いることになりました。信頼していたクリニックがこのような重大なミスをするなんて。私たちはゾーイ(Zoe)と名付けられた実の娘を家に連れてきたけど、彼女のことは何も知らなかった。ゾーイがどんな子なのかを覚えなければいけなかったのです。私はダフナが数か月間お世話をした赤ちゃんから別の赤ちゃんへとゆっくりと切り替えなければならないのを見ていました。死んではいないのに子供を弔っているかのようでした。」
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