【エンタがビタミン♪】ハライチ岩井『M-1』新ネタの原動力は爆笑問題 ネタ尺オーバーの賛否には「12年前の物議を思い出した」
TechinsightJapan / 2021年12月25日 12時59分
お笑いコンビ・ハライチ(岩井勇気、澤部佑)がラストイヤーの『M-1グランプリ2021』を振り返った。敗者復活戦を勝ち上がり決勝の舞台に立った2人。実は披露したネタは2本とも前日に岩井が意を決して新しく作ったもので、そのモチベーションになったのは憧れのコンビ・爆笑問題だという。それほど熱のこもったネタだけに予定の尺をオーバーして物議を醸したが、その件についても触れた。
2006年にコンビ結成したハライチは、2009年の第9回『M-1』で初めて決勝に駒を進めた。2016年まで決勝に4回進出しながら優勝には届かず、出場資格はコンビ結成15年以内なので今年が最後のチャンスだった。12月23日放送のラジオ番組『ハライチのターン!』(TBSラジオ)によると「世代差を感じて寂しかった」瞬間もあったそうだ。
準決勝のネタ披露が終わって決勝進出者の発表まで10分ほど待ち時間があり、他の芸人たちは仲が良い者同士でしゃべっていたが世代の違うハライチは相手がおらずポツリと座っているしかなく、澤部佑はスマホでNBAを見ていた。岩井勇気はそんな状況を「俺たちから『M-1』が離れていく感じがして寂しかった」という。
そして敗者復活戦の前日、岩井は準決勝の疎外感がよみがえってモヤモヤするうち「世代の差とかじゃねぇだろう」と込み上げるものがあったそうだ。お笑い界に入る前から憧れてきた爆笑問題がハライチに対して「俺らの方がおもしろい漫才やるぜ」とライバルのように接してくることが重なって、背中を押されるように「最後まで攻めよう! やってやるよ、新ネタだ!」と朝から夕方までかけて書き上げた。メールで送られた澤部は「これなに! 知らないネタきたけど? 俺がすごいしゃべる知らないネタきたけど…」と動揺したらしい。
『M-1』が始まった2001年、ハライチの2人はまだ中学3年生だった。まるで『ドラゴンボール』の天下一武道会みたいに漫才師たちがぶつかりあう戦いが斬新で、岩井は高校の卒業文集に「将来の夢は『M-1』優勝」と書いたという。しかも『ボキャブラ天国』(フジテレビ系・1999年9月終了)で爆笑問題を見て「お笑いっておもしろいんだな」と思っていただけに、初めて『M-1』決勝に出た後で太田光から「ハライチが一番おもしろかった」と言われたときは嬉しかったそうだ。
ラストイヤーの『M-1』を終えたことで肩の力が抜けたのか、岩井は「これまでは漫才ではなくて『M-1』をやってきたような気がする。ネタ作りもどこかで『M-1』を意識していた」と思えて「ケリがついてよかった。ここから“ハライチの漫才”が始まる」と意気込む。「楽しみでときめきに溺れそう」と昂ぶるのを抑えるように「これからは爆笑問題をはじめ、憧れていた漫才師たちと戦わなければいけないということ」だと自分と澤部に言い聞かせた。
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