【海外発!Breaking News】死産を宣告された赤ちゃん 葬儀スタッフが「息をしている」と気付き命を救われる(ブラジル)
TechinsightJapan / 2022年1月20日 4時0分
このたびブラジルで、病院にて「死産」を言い渡された低出生体重児が“息をしている”ことに葬儀屋が気づき、埋葬前に命を救われた。家族は診察した医師及び病院への強い不信感を露わにしており、地元メディア『G1』の取材に医療過誤の可能性を訴えている。『The Mirror』『7NEWS』などが伝えた。
ブラジルのロンドニア州アリケメス市にて昨年12月27日、18歳の少女が妊娠に気づかぬまま自宅で赤ちゃんを出産した。
少女はこの日、耐え難い腹痛と下腹部からの出血もあり二度受診したが「検査の結果は明日まで分からないから」と家に帰されてしまったという。
同市の保健局長ミレーナ・ピエトロボンさん(Milena Pietrobon)は、少女が受診した際に「医師は彼女が妊娠しているとすぐに分かったはずだ」として以下のように指摘した。
「彼女の子宮の高さはへその上まで増してました。そして診察した医師の診断仮説(患者とのやりとりから予測する診断名)には、『中絶あるいは流産』と書かれています。」
「血液検査、超音波検査、妊娠検査など診断の確定に必要な検査をすべて行い、薬が処方され、(検査結果はすぐには出ないので)少女は家に帰されました。」
ところが同日の午前3時頃に再び激しい腹痛に襲われたため、母親は娘を病院に連れていくことにした。
少女の母親は当時の様子について、次のように明かしている。
「車を出すために家を出て、門を開けた時でした。娘が『何か出てきてる!』と叫んだんです。それが赤ちゃんが出てきた瞬間でした。」
「どうすればいいか分からず、しばらくは麻痺したように動けなかったんです。」
「でも赤ん坊の泣き声と瞬きをする小さな目に気づきました。」
タオルにくるまれ、胎盤がついたまま病院にやってきた赤ちゃんは男の子で、体重1000グラムの低出生体重児だった。
男児は医師の診察によって「死産」と宣告され、死亡診断書にも同様に記入された。しかし少女の母親は「(男児が)自宅で出産した時には生きていた」と語っており、胎児が母胎内で亡くなった状態を指す「死産」は少女の母親の主張と矛盾する。
その後、病院からの連絡を受けた葬儀屋によって男児の遺体が搬送され、出産したばかりの少女はそのまま入院となった。
それから4時間後、男児の埋葬の準備をしていた葬儀屋の男性スタッフが、亡くなったはずの男児から呼吸音が漏れているのに気がついた。心拍が確認された男児はすぐさま元の病院へと運ばれ、新生児集中治療室にて治療を受けた。
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