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【海外発!Breaking News】“血の奴隷” 中国人男性、数か月にわたって血液を採取され瀕死の状態に(カンボジア)

TechinsightJapan / 2022年2月22日 4時2分

【海外発!Breaking News】“血の奴隷” 中国人男性、数か月にわたって血液を採取され瀕死の状態に(カンボジア)

このほど中国で犯罪組織に誘拐されたある中国籍の男性が、カンボジアで売血のために数か月間にわたって大量に血液を採取されていたことが明らかとなった。男性は偽の求人広告に騙されて拉致され、中国からカンボジアへと強制的に連れて行かれたようだ。『New York Post』『South China Morning Post』などが伝えている。

中国・江蘇省出身の名前がリー(李)とだけ伝えられている31歳の男性が、今月12日にカンボジアの病院に搬送された。リーさんは当時、多臓器不全で命が危ぶまれる状態だった。現在の容態は安定しているが、リーさんにより明かされた彼が置かれていた恐ろしい状況に多くの人たちが衝撃を受けている。

リーさんは中国の深センや北京で警備員の仕事をしていたそうだが、昨年8月頃にある求人広告が目に入ったという。ところがその求人広告は犯罪組織が誘拐目的のために作ったもので、リーさんは広告に誘導されてやってきた中国南部の広西チワン族自治区で拉致され、犯罪組織が仕組んだ詐欺に手を貸すよう強要された。

リーさんは詐欺に手を貸すことを断ったが、犯罪組織のメンバーはリーさんを解放することなく銃を突きつけたまま彼を国境を越えたカンボジアのシアヌークビルへと連行した。そこでリーさんはオンライン詐欺の会社を経営する別の犯罪組織に1万8500ドル(約210万円)で売られ、そこでは4人の電気棒を持った見張りがいる部屋に監禁されてしまった。

そこでリーさんは「血液を採取させないと臓器を摘出する」と脅され、ベッドに寝かされて売血のために血液を採取されることになってしまった。リーさんによると、監禁された場所ではリーさんの他に少なくとも7人が拉致され血液の採取を強制されていた。またリーさんはどの血液型の人にも輸血することができるO型のRhマイナスという貴重な血液型だったことから、他の人より大量に採血されたという。彼は毎月800ミリリットルもの血液を採取されていたが、病院に搬送された時のリーさんの腕には無数の針の刺し傷と痣があったそうだ。

ちなみに『South China Morning Post』によると、献血を安全に行う際のガイドラインには1回の献血で最大500ミリリットルを超えないように採血することが推奨されており、米赤十字では再び献血する場合は56日以上空けるように推奨しているという。しかしながら赤血球が完全に補てんされるまで実際には数か月かかるため、安全な献血回数は年に3回程度だと伝えている。

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