【海外発!Breaking News】火をつけられ耳を失った犬、保護した女性と強い絆で結ばれ回復へ(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2022年4月15日 5時0分
メキシコの路上で今から1年4か月前、明らかに虐待され、体の半分以上に火傷を負った子犬が保護された。命の危機もあった子犬を引き取ったのは米カリフォルニア州に住む女性で、「もしかしたらこの子は今日が最期になるかもしれない。毎日この子に一生分の愛情を与えよう」という気持ちでケアにあたったそうだ。犬と人間の強い絆を『The Mirror』が伝えている。
米カリフォルニア州と国境を接するメキシコのティファナで2020年12月17日、舗装されていない道路をさまよっているオス犬が保護され、近くの動物病院に運ばれた。
犬は生後6週ほどのコッカー・スパニエルとチワワのミックスで、体の約55%に火傷を負っていた。また耳は骨などが切断されてかろうじて繋がっている状態で、獣医はとりあえず応急手当を行うとSNSで助けを求めた。
そしてこれに応えたのがカリフォルニア州に住むトレイシー・リストラさん(Tracy Lystra、47)で、“クリングル(Kringle)”と名付けたその犬をメキシコから同州の病院の緊急治療室へと搬送した。クリスマス前日のことだった。
トレイシーさんは虐待された犬に第二の人生を与える動物保護施設「ヒューイズ・セカンド・チャンス・ランチ(Huey’s Second Chance Ranch)」の創設者で、「火をつけられて瀕死の状態だったクリングルの写真を最初に見た時、『どうしてもこの子を助けたい』と思いました」と当時を振り返り、引き取った後のクリングルについてこのように述べた。
「クリングルは病院に到着するまで、私の腕の中でずっと鳴き続けていました。病院ではすぐに手術が行われましたが、クリングルは麻酔後に心停止を起こし、私は『もうダメかもしれない』と覚悟したのです。」
「それでもクリングルは心肺蘇生法によりなんとか息を吹き返し、49日間を病院で過ごしました。医師はクリングルの命を救うために両耳を切断せざるを得ず、酷い火傷を負った瞼の再建手術も行いました。」
「クリングルは入院中、明るすぎる施設や他の犬がいる環境になかなか馴染めずによく鳴いていたようです。でも病院のスタッフは非常に素晴らしく、常にクリングルを励ましてくれました。」
こうしてクリングルが退院すると、トレイシーさんは「新しい家族が見つかるまでの間、私が世話をしよう」と自宅に引き取った。SNSには「クリングルを是非引き取りたい」という申し出が殺到していたそうで、トレイシーさんは数人とインタビューを行ったものの、次第に「この子を手放すことはできない」という気持ちが強くなったという。
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