【海外発!Breaking News】致死率98%「脳を食うアメーバ」、感染症と闘う13歳少年と回復を祈る家族(米)
TechinsightJapan / 2022年7月28日 4時0分
米フロリダ州の13歳の少年は、致死率98%とも言われる「脳を食うアメーバ」が原因の感染症で今月9日から入院している。少年が感染したと思われるビーチパークを訪れたのは今月1日のことで、家族は奇跡を信じ祈り続けているという。『TODAY』などが伝えている。
ケイレブ・ツィーゲルバウアー君(Caleb Ziegelbauer、13)は今月1日、家族とともに地元のポート・シャーロット・ビーチパーク(汽水域)を訪れてカヤックや遊泳を楽しんだ。
ケイレブ君が頭痛を訴え始めたのは5日後のことで、翌日には発熱、9日になると幻覚症状が現れ、家族の運転でフォート・マイヤーズのゴリサーノ小児病院の緊急治療室へ駆け込んだところ、髄膜炎と診断された。
そのまま小児集中治療室に入院したケイレブ君は、アメーバの一種「ネグレリア・フォーレリ(フォーラーネグレリアとも)」が原因の「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」に感染していることが判明、翌10日にはアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の手順に従って治療が開始された。
ネグレリア・フォーレリは湖、川、池などの比較的温かい淡水でよく見られ、鼻から侵入すると脳に寄生して組織を食べる。水の塩素消毒が不十分なプールや、汚染された水道水にも生息しており、致死率が約98%と非常に高いことから「殺人アメーバ」と呼ばれている。
初期症状は発熱、寒気、嘔吐、頭痛などで、悪化すると首の痛み、痙攣、意識障害、幻覚などの神経症状を起こして昏睡状態に陥る。CDCによると、初期症状が出るのは1~9日後で、多くの人は症状が出てから18日以内に死亡するという。
現在のケイレブ君は起きている時間が少なく、医師は今後、気管挿管をして呼吸を楽にし、体と脳が休息できるよう計画しているそうで、叔母のケイティ・チエトさん(Katie Chiet)は23日に配信された『NBC2 News』で次のように語っている。
「ケイレブの家族がアメーバ感染を疑ったのは、症状が出てから丸2日経っており、病院に到着した時にはすでに髄膜炎を起こしていました。多くの人は病院に行くのが遅すぎて命を落としてしまいますが、私はケイレブがなんとか間に合ってくれたことを願っています。」
「今日で症状が出てから17日目で、ケイレブは今のところ自発呼吸ができています。ただケイレブが山を越したのか、回復しているのか、それともこれからまだ何か起きるのか…私たちはよく分からないのです。ただ入院した日から比べると、ケイレブの脳の腫れは酷くなっているようです。」
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